さよならミイラ男

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さよならミイラ男

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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065337783
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

『たぶんみんなは知らないこと』で野間児童文芸賞、『ふたり』が読書感想文課題図書、『香菜とななつの秘密』が児童福祉文化財に選出など、特別支援学校での教師、作家として活躍してきた福田隆浩氏。厳しいテーマでも一気に引き込まれる作風で、今作も温かい感動作品となっています。※※このまま家にいると、ぼくは目を覚ましたふたりと顔をあわせることになる。気にしなければいいのかもしれない。でも、母さんはあの男のそばにずっといるだろうし、そしたらぼくはいつも以上にばかみたいにから元気だして、おかしくもないのに笑わなくちゃいけなくなる。それはやっぱりいやだった。じゃあ学校にいこうと思った。だって今のぼくには、もうあそこしか行き場所がなかったから。(本文より。)
※※最初の数ページですっかり物語に入り込んだ。「ネグレクト」「いじめ」「学習障害」といった重たいテーマを散りばめながらも、その重さは全く感じられない。むしろ、愛情と優しさに満ちた物語のように思えた。「ぼく」が最後に選ぶ道はそんな状況にある子ども達もそうあって欲しいと願わずにはいられない。作者の福田隆浩さんの子どもを見る目は偽りのない確かさがある。素晴らしい作品だった。/?主人公は小学六年生。荒廃した家庭で諦めることに慣れきってしまった彼が、心のよりどころとなる存在を見いだし、そこに救いを求めていきます。いじめられていた彼が教室の空気を一変させる場面、カッコええわ~。このときの先生のさり気ないゼスチャーも超ナイス!徹底してぶれない少女の気高さにも心を打たれましたよ。この作品、胸に迫ってくる衝撃が尋常じゃないです。気づけば少年がつらさから少しでも解放されるよう、ひたすら願っていました。親ガチャ、ネグレクト、いじめ、LDなど軽くはないテーマを扱っていながら思い切り爽やかな終幕でしたね。大人でも心を震わせてしまう稀有な児童書。これは間違いなく子どもたちにも刺さると思いますよ。(対象年齢は10歳半以上かな?)/一気に読まずにはいられない作品でした。私も学校に勤務していた経験がありますが、実際に主人公の少年のような子どもたちはいます。とてもリアルに、そして誠実に書かれていて、ラストは涙が止まりませんでした。この作品に出会えたことに感謝いたします。/とてもとても重いテーマが扱われているけれど、読みやすくすっきりした文章がすっと自分のなかに溶けていきました。希望を持てるラストに胸が熱くなった。/あなたもミイラ男と出会うかもしれない。居場所がないと感じている子供にも大人にも読んでほしい物語だ。/卒業制作の下絵のエピソードや、工藤さんとの関わりなと、気持ちが明るくなる部分もありました。アキトの未来に希望が見えるラストでよかった。/後半は涙なしには読めませんでした(皆様のレビューより)






内容説明

「もしかして、この絵となにか関係があるの?」いつのまにか工藤さんは、ぼくがかいたミイラ男の絵を持っている。よごれたスケッチブックといっしょにここに置いたままにしていた絵だった。野間児童文芸賞受賞後最新作!「部屋にいるのはぼくひとりだけ。母さんは今夜もまだ帰ってきていない。」勇気がでる感動作!

著者等紹介

福田隆浩[フクダタカヒロ]
長崎県の特別支援学校に30年以上勤務。『この素晴らしき世界に生まれて』(小峰書冬)で、日本児童文学者協会長編児童文学新人賞受賞。『熱風』(講談社)で、講談社児童文学新人賞佳作受賞。『ひみつ』(講談社)が野間児童文芸賞最終候補作に、『ふたり』(講談社)が青少年読書感想文全国コンクール課題図書に、『幽霊魚』(講談社)が読書感想画中央コンクール指定図書に、『香菜とななつの秘密』(講談社)が厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選ばれる。『たぶんみんなは知らないこと』(講談社)で野間児童文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

88
児童書。YA。母子家庭ネグレクト▽6年の三橋アキトは帰宅しない母を腹を空かせて待つ。男連れで朝帰りした母を起こしたくなくてアパートにも居づらくて学校へ行く。教室にも居場所がなく授業が終わるまで教材室に隠れることにした。誰もいないはずの教材室で「ミイラ男」を見つけたアキトは幽霊か幻かと驚くが、次第にミイラ男に心惹かれていく。勉強は苦手だけど絵を描くことができたアキトは、ミイラ男の絵をすごいと褒められ嬉しかった▽子どもを救えなかったと涙する老教師の後悔の涙。アキトに明るい未来がありますように。2024.2刊2024/06/23

まる子

25
貧困とネグレクトでシングルマザーの母親と二人暮らしの小学生のアキト。学校ではイジメにあい休みがちで教室に入りにくい。そんな時、3階の使われていないあの教室に入った。そしたらアイツがいたんだ。僕が「ミイラ男」と名付けたアイツ。過去にアキトのようにアイツを見た事のある児童がいた。彼もまた辛い過去があったと知った。ミイラ男はアキトら何か辛さを持つ子どもにしか見えない(見える人もいた)イマジナリーフレンド?なのか?2024/03/18

雪丸 風人

23
胸に迫る衝撃がハンパじゃなかった!もし自分がこんな家に生まれていたらと考えずにいられませんでした。主人公は小学六年生。荒廃した家庭で育った彼が、心のよりどころとなる存在に救いを求めていきます。いじめられていた彼が教室の空気を一変させる場面、カッコええわ~。このときの先生のさり気ないゼスチャーも素晴らしい!徹底してぶれない少女の気高さにも心を打たれましたよ。親ガチャ、ネグレクト、いじめなど軽くはないテーマを扱っていながら思い切り爽やかな終幕。これは幅広い層に薦めたくなりますね。(対象年齢は11歳以上かな?)2024/03/01

りらこ

23
ネグレクト、学習の遅れ、虐待などを抱えるぼくが出会ったミイラ男。どうやらミイラ男が見えるのはぼくだけ?それも違うらしい。周りの救いの手、居場所の大切さが描かれていて、自分も気づける大人になりたいと思う。それにしても子どもは虐待を受けても、親に対して親は悪くないって思っちゃうんだな。可哀想、で片付けて読んではいけないと思う。2024/02/29

anne@灯れ松明の火

15
SNSご紹介、新着棚で。福田さん、好きな作家さんだが、不穏なタイトルと表紙にひるんだ。その予感通り、重く、苦しい出だし。主人公アキト(小6)は、母と二人暮らし。ギリギリの生活で、友達はいないし、勉強にもついていけない。ある日、教室を避けて入った教材室で出会ったのは、ミイラ男だった……!? どんどん追いつめられる感じで、一体どういう結末になるのか、不安に思いながらの読書だった。アキトがどうなるのか、ぜひ、読んでみてほしい。2024/06/01

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