出版社内容情報
文芸作品をコンピュータで動くシミュレーションとしてつくるとしたら、なにをどうすればよいだろうか。作品をゲームクリエーターの目、プログラマーの目で眺める。構造やメカニクスに焦点を当てる技術を駆使し、文学をエコロジーとして見る。作品世界を探検するための地図を持とう。
小説にはなにが書かれて、なにが書かれていないのか。客観的に作品を眺めることで、見えてくる、楽しめる、作品世界とその魅力。
内容説明
文芸作品をコンピュータで動くシミュレーションとしてつくる。作品をゲームクリエイターの目、プログラマーの目で眺める。構造やメカニクスに焦点を当てる技術を駆使する。文学のエコロジーは作品世界を探検するための地図となる。AIとゲームと小説と。言葉で表現された+省略された作品世界を観察する方法。
目次
第1部 方法―文学をエコロジーとして読む(文芸作品をプログラマーのように読む)
第2部 空間(言葉は虚実を重ね合わせる;潜在性をデザインする;社会全体に網を掛ける方法)
第3部 時間(文芸と意識に流れる時間;二時間を八分で読むとき、なにが起きているのか;いまが紀元八〇万二七〇一年と知る方法)
第4部 心(「心」という見えないものの描き方;心の連鎖反応;関係という捉えがたいもの;思い浮かぶこと/思い浮かべることの間で;「気」は千変万化する;「気」は万物をめぐる;文学全体を覆う「心」;小説の登場人物に聞いてみた)
第5部 文学のエコロジー(文学作品はなにをしているのか)
著者等紹介
山本貴光[ヤマモトタカミツ]
1971年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。文筆家、ゲーム作家、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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チェアー
さては南蛮チキン