出版社内容情報
昭和の名人、六代目三遊亭圓生。名実ともに絶頂期にあった名人は己の芸を『三遊亭圓生人情噺集成』『圓生百席』として後世に残した。このレコードをプロデュースしたのが若き日の著者である。はじめての訪問、録音室の内外での濃密なやりとり、突然の別れれ……。愛惜をこめて描かれる“稀代の芸の鬼”の情熱と素顔。
内容説明
三十歳の私にはひそかに期すところがあった…。昭和の名人、六代目三遊亭圓生の至芸を集大成したレコード『三遊亭圓生 人情噺集成』と『圓生百席』を制作し、世に問うた若き日の著者が、最初の訪問から永訣までの七年にわたる濃密な日々のなかで受け止めたものとはなにか。落語におけるリアリズムと様式美を極限まで突き詰めた“稀代の芸の鬼”の姿を、抑制された敬愛に満ちた筆致で描きだす。
目次
第1章 録音室への道(花びらの道;青年の眼 ほか)
第2章 録音室の日々(静かなはじまり;松はゆがみて ほか)
第3章 録音室のそと(圓生の二十世紀;『淀五郎』と王選手の記録;月詣でのひと;圓生の激怒;点描)
第4章 録音室との別れ(録音の終わり;ホットミルク ほか)
著者等紹介
京須偕充[キョウストモミツ]
1942・11・12~。演芸録音プロデューサー、落語評論家。慶應義塾大学法学部卒業。ソニー・ミュージック学芸プロデューサー時代に、三遊亭圓生『圓生百席』の録音を手がける。また、録音を渋っていた古今亭志ん朝が、唯一その高座の録音を許した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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緋莢
tkm66
よかちょろ
qbmnk