講談社選書メチエ<br> 創造論者vs.無神論者―宗教と科学の百年戦争

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講談社選書メチエ
創造論者vs.無神論者―宗教と科学の百年戦争

  • 岡本 亮輔【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065332474
  • NDC分類 162.3
  • Cコード C0314

出版社内容情報

宗教と科学の長い戦争、なかでも、それぞれの陣営の最も過激な人々である創造論者と無神論者の戦いは、21世紀に入ってますます過熱している。それは、抽象的・理論的な戦いではなく、教育・医療・福祉・行政といった現実をめぐる戦いでもある。本書は、おもに欧米で激しく展開する両者の戦いに密着し、信念をぶつけ合う人間たちのドラマを描き出す。
サッカーの神様・マラドーナを祀る「マラドーナ教会」、『スター・ウォーズ』に感化され、宇宙の平和と正義のために戦う「ジェダイ教」、「空飛ぶスパゲッティ・モンスター」なる異様な創造主を崇める「スパモン教」。乱立するこうした「パロディ宗教」は、近年台頭する創造論への反抗であり、「そもそも宗教とは何か」という根本的な問いかけである。
100年前のテネシー州で、進化論教育の是非をネタに企画された「町おこしのための茶番」が、文字通りの死闘となった「猿裁判」。2005年のカンザス州で開かれた公聴会では、20名以上の科学者・知識人が進化論を否定し、公教育に創造論を組み込むように訴える。そして、「穏健な信仰者」も敵とみなす「新無神論者」の登場で戦場は拡大し、戦いは激化する。
ヒトゲノム解読に成功したコリンズ博士の信仰と友情、新無神論を代表するドーキンスが到達した意外な宗教観、さらに、これから展開する戦いの見通しは――。

目次
序章 本書を導く十の信念
第1章 パロディ宗教の時代――銀河の騎士とモンスターの逆襲
第2章 猿の町のエキシビションマッチ
第3章 ポケモン・タウンの科学者たち
第4章 四人の騎士――反撃の新無神論者
第5章 すべてがFになる
終章 宗教と科学の次の百年
あとがき

内容説明

今世紀、宗教と科学の戦争は、さらに過熱している。乱立するパロディ宗教、科学風味の創造論、もはや「普通の宗教」など存在しない。百年前のテネシー州で、茶番が死闘と化した猿裁判、二〇〇五年のカンザス州、「ポケモンの町」の公聴会で地球の年齢をめぐって孤軍奮闘した難民出身の弁護士、そして、新無神論者「四騎士」の登場で戦線は拡大する。次の百年、淘汰されるのは、はたしてどっちだ?

目次

序章 本書を導く十の信念
第1章 パロディ宗教の時代―銀河の騎士とモンスターの逆襲
第2章 猿の町のエキシビションマッチ
第3章 ポケモン・タウンの科学者たち
第4章 四人の騎士―反撃の新無神論者
第5章 すべてがFになる
終章 宗教と科学の次の百年

著者等紹介

岡本亮輔[オカモトリョウスケ]
1979年、東京生まれ。北海道大学大学院教授。筑波大学大学院修了。博士(文学)。専門は宗教学と観光学。著書に『聖地と祈りの宗教社会学―巡礼ツーリズムが生み出す共同性』(春風社、日本宗教学会賞)、『フィールドから読み解く観光文化学―「体験」を「研究」にする16章』(共編著、ミネルヴァ書房、観光学術学会教育・啓蒙著作賞)、『いま私たちをつなぐもの―拡張現実時代の観光とメディア』(共編著、弘文堂、日本観光研究学会観光著作賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

128
聖書は一字一句誤りのない完璧な書物で、人や地球は神が創造したと信じるキリスト教原理主義者がアメリカに多いとは知っていたが、信仰心皆無の日本人としては「どこにもバカはいる」程度だった。しかし進化論を学校で教える是非を争う裁判から1世紀近い今日、AIが意志を持つシンギュラリティ実現の日も遠くないのに、選挙の度に重要な争点となる現実は冗談では済まない。創造論者に反対する無神論者も過激化し、宗教の信者を罵倒して対話が成立しないほど分断は深い。双方とも自分の確信を他人に押しつけないでほしいが、それこそ無駄な望みか。2023/11/07

KAZOO

104
科学と宗教に絡む相容れない論争を科学者たちがどのように対応してきたかを過去の事実とともに紹介してくれています。最初に「十の信念」ということでのポイントがありますが、これをよく頭に入れて読むとアメリカの今の状況なども理解できる気がします。無神論者の4人の騎士ということでドーキンスがいることが驚きでした。一般的な宗教と科学の対立的な話でなく結構面白い例などがあるので最後まで楽しめました。2024/04/15

ふみあき

52
熱心な信仰者は理性のたがが外れている、というのが日本人。無神論者は不道徳で何をしでかすか分からない、というのがアメリカ人。聖人と称されるマザー・テレサ、ガンディーの闇。そして「スコープス裁判」いわゆる「猿裁判」が、当初は町おこしとして画策されたという事実には驚かされた。著者は宗教学者の先生だが、ウィットに富んだ文体は楽しい。スルーしていた『宗教と日本人』も読んでみようか。2023/11/26

buuupuuu

24
タイトルの両陣営の間に穏健な信仰を持つ人達がいる。かつては主に創造論者が進化論教育に挑戦していた。しかし9.11以降、今度は、ドーキンス等、新無神論者と呼ばれる人達が、穏健な信仰も含めた全ての宗教的信念に対して攻撃を始める。科学と宗教の間で、中道という立場を取ったり、棲み分けたりといった解決法を、安易に採れないという所がポイントであるように思った。アメリカでは、フランシス・コリンズのように、国際ヒトゲノム計画を統括し、新型コロナ対策の責任者でもあったような人が、信仰を持っている場合もあるというのが面白い。2023/10/22

九曜紋

19
「創造論者vs.無神論者」、端的に言えば「神は存在するか否か」、これは私が生涯を掛けて(といっても時間は残り少ないが)探究しなければならないテーマ。キリスト教徒の両親の下に生まれ、入学したカトリックの私立中学校では当然のごとく創造論を教え込まれた。成長とともに宗教に疑問を抱き様々な思想を彷徨するも、今のところ、自分は不可知論者としか言いようがない。両者の対立を中立な観点から論ずる内容を期待する向きにはやや不満かも。リチャード・ドーキンスに代表される徹底した科学的無神論推しなのは公平さを欠くかもしれない。 2023/09/26

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