講談社現代新書<br> テロルの昭和史

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講談社現代新書
テロルの昭和史

  • 保阪 正康【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065330913
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0221

出版社内容情報

青年たちの「義挙」に民衆は拍手したーー。

血盟団事件、五・一五事件、神兵隊事件、死なう団事件、そして二・二六事件……。
なぜ暴力は連鎖し、破局へと至ったのか?

昭和史研究の第一人者による「現代への警世」。


【本書の内容】

・「安倍晋三銃撃事件」と昭和テロの共通点
・「正義を守るための暴力」という矛盾
・現代の特徴は「テロの事務化」
・ピストルではなく短刀にこだわった将兵
・「三月事件」と橋本欣五郎
・「血盟団」井上日召の暗殺哲学
・五・一五事件の「涙の法廷」
・昭和テロリズムの「動機至純論」
・愛郷塾の存在と「西田税襲撃事件」
・言論人・桐生悠々の怒り
・大規模クーデター計画「神兵隊事件」
・罪の意識がまったくない相沢一郎
・血染めの軍服に誓った東條英機
・「死のう団」のあまりに異様な集団割腹
・二・二六事件が生んだ「遺族の怒り」
・一貫してクーデターに反対した昭和天皇  ……ほか


【本書の目次】

序章:昭和テロリズムから見た安倍元首相銃撃事件
第一章:残虐のプロローグ――三月事件から血盟団事件へ
第二章:昭和ファシズムの形成――五・一五事件が歴史を変えた
第三章:暴力の季節への抵抗者たち――ジャーナリスト・桐生悠々と政治家・斎藤隆夫
第四章:「血なまぐさい渇望」のクロニクル――神兵隊事件から永田鉄山刺殺事件まで
第五章:国家暴力というテロリズム――死のう団事件の異観
第六章:テロから戦争への転換――二・二六事件の残虐さが意味すること
不気味な時代の再来を拒むためにーーあとがきにかえて


内容説明

三月事件、血盟団事件、五・一五事件、神兵隊事件、永田鉄山刺殺事件、死のう団事件、二・二六事件…。意思よりも先に決行、常軌を逸した徹底性。

目次

序章 昭和テロリズムから見た安倍元首相銃撃事件
第1章 残虐のプロローグ―三月事件から血盟団事件へ
第2章 昭和ファシズムの形成―五・一五事件が歴史を変えた
第3章 暴力の季節への抵抗者たち―ジャーナリスト・桐生悠々と政治家・斎藤隆夫
第4章 「血なまぐさい渇望」のクロニクル―神兵隊事件から永田鉄山刺殺事件まで
第5章 国家暴力というテロリズム―死のう団事件の異観
第6章 テロから戦争への転換―二・二六事件の残虐さが意味すること
不気味な時代の再来を拒むために―あとがきにかえて

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
1939(昭和14)年、北海道生まれ。現代史研究家、ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒業。1972年『死なう団事件』で作家デビュー。2004年、個人誌『昭和史講座』の刊行により菊池寛賞受賞。2017年『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞。近現代史の実証的研究をつづけ、これまで延べ4000人から証言を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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パトラッシュ

128
昭和戦前期にテロが続発したのは、暴力による変革を支持する土壌が国民にあったからだ。娘を身売りせねばならないほど貧富の差は激しく、政治の腐敗は絶望しかもたらさず、明日を信じられない人びとは政治家や富裕層が殺される姿に喝采を送った。民間右翼による単独テロ活動に影響を受けた軍人も加わり、五一五から二二六の集団テロに発展して殺し方も残虐になっていくと、権力層は軍部と民衆の目を外へそらそうと中国侵略を進めた。テロが日本の政治と軍事を歪めた時代を知り尽くす著者は、当時と似た「新しい戦前」の匂いを鋭敏に嗅ぎ取っている。2023/11/18

skunk_c

69
安倍元首相暗殺事件という現代のテロ(著者の位置づけ)を起点に、昭和の軍国化の歴史を、三月事件から2・26事件までを追うことによって、そのテロと民衆の意識、政治(特に議会)の劣化、そして軍が巧みにテロを利用していったことを、自身の過去の取材や著作などを利用しながら再構築した書。雑誌連載を元にしているため重複もあるが、よく整理されており、明治・大正期のテロとの違いや、軍(若手将校)がかかわるにつれて残忍さが増した様子などが描かれる。知らなかった事件も取り上げられており、文章の上手さもあり興味深く読了した。2023/09/02

21
2.26あたりを中心に戦前のテロルについて記した本。犬養が狙われた理由として関東軍が美術品を強奪しまくってるので張学良が買い取らせてほしいと手付にドル紙幣入りで手紙送付し買収されたとのデマが世間では飛び交ってたからとか、日本人は短刀でテロしないといけないなぜなら短刀を通じて相手の呼吸や鼓動が伝わり、相手は自分の中で生きるとか、515の被告が裁判官も弁護士も被告も傍聴席も号泣して法廷で犯人を称えたとか、テロはクソ。裁判官は機関になりきらんかい。一国の首相がテロられて大衆万々歳ってやっぱりおかしいわ2023/10/15

あんさん

17
昭和五年〜昭和十一年までの間に日本で起きた政治テロ(血盟団事件、五・一五事件、二・二六事件を始め多数)を振り返り、令和の諸事件にも「テロはいつでも、最初の波が襲ってきた時に、社会的な批判が繰り返されなければ大変な時代を招いてしまう」と警鐘を鳴らす。大震災や昭和恐慌による社会の荒廃があったにせよ、五・一五事件後の世論の歪みが、動機が正しければ手段は問わないとテロを助長し、論理より感情を優先して暴力を肯定し、やがて外交に基づく政治姿勢を否定へ繋がった。改めて暗澹となる。経済政策と教育とマスコミが本当に重要。2024/01/08

kuukazoo

15
昭和初期の政治テロ事件を再検証し、テロを義挙として肯定、賛美する行為が最も怖く、正義のもとに暴力を是認することは暴力の連鎖を生み戦争に至ると説く。五・一五事件を起こした青年将校らへの世間の同情はすごかったようだ(そのように操作された面もあるが)。昭和維新って憂国の志士の亡霊に取り憑かれたんかと思うくらいなぜそういう方向に行くのか謎。純粋ゆえの暴力も結局偉い人の派閥闘争に利用されてるのがわかってないのも明治維新と同じか。短いがテロ肯定のムーブメントに抵抗した斎藤隆夫や桐生悠々について言及あり興味深かった。2023/10/11

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