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出版社内容情報
「エルシィの身体は、夏には腐って元の死体に還る」。それが本当なのか確かめるため、ディッペル博士の城に乗り込んだメアリー。彼女がたどり着いたのは、あまりに残酷な真相だった…。次第に、心がより深くつながっていく小説家と〈怪物〉女剣士。しかし暗殺者集団〈7人の姉妹〉との決戦の舞台、プランタジネット仮装舞踏会は目前に迫っていた!
〈舞踏設定協力・振り付け〉TAKAHIRO
プロダンサー。1981年生まれ。東京都出身。2004年に渡米し、ニューヨーク・アポロシアターのコンテストで9大会連続優勝を果たしプロデビュー。その後、マドンナのワールドツアー専属ダンサーとなる。’07年より日本でも活動を開始。欅坂46をはじめ多くのアーティストや、CMの振り付けを担当。滋慶学園COMグループ「DA TOKYO」学校長も務める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
56
帯にあるように、メアリー・シェリーが《人造人間》の正体に迫る。自らが残した物語をなぞる様に回顧しながらエルシィの正体にたどり着く。表紙のエルシィに瞳が描かれているのが象徴的。男尊女卑の世界観から抜け出すための自己評価の回復、因習に縛られた時代人であったメアリーが鎖を振り千切る困難さ。怪物にならなければ出来ない事。怪物であったはずのエルシィは逆に、人間らしい選択をするが、それは時代を超越した感情から来るもの。ふたりが取り戻す表情が人間臭くていい。2023/09/30
GM職員
29
護衛任務の舞踏会が間近に迫るなか、明らかになるエルシィの真実─黒博物館シリーズ三作目第五幕。圧倒的な力を持ちながら謙虚に学ぶエルシィを、理不尽に抗い勇気を奮い起こして戦うメアリーを「怪物」というのなら、己の野望のために平気で非道な実験を行うクソジジイは何なのか。ひとりひとりはちっぽけな「人間」なのか。 しかしメアリー・シェリーの物語なのに、いまだに本家『フランケンシュタイン』を読んだことがないのが、いいかげん恥ずかしくなってきた…。自らの意志で戦いに赴くことを決意したエルシィ。どうか生き延びてほしい。2023/10/28
ホシナーたかはし
27
嗚呼、良かった。エルシィとメアリィはようやく、うしおととら、しろがねと鳴海、なぎさとほのかのような「相棒」になったように思えます。本巻はほぼ泣けてきますが、家政婦長の言葉が一番重く悲しい。あと「また、明日」て言葉の重くて深いこと、それこそ今日と同じ明日が来るとは限らない。「ゴーストアンドレディ」舞台化ということなので、黒博物館シリーズ、アニメ化しましょうよ!2023/09/23
ぐうぐう
24
エルシィの正体が明かされる第5巻。「私はただ正しいことを主張すれば相手は負けを認めるだろうと思っていた…」「「現実」に体を張っている男どもにそんな主張など刺さるわけないだろう」「そうだ「男」にはいつも「力」という切り札がある」その「力」に屈してしまいそうになるメアリー。しかし、自らが生み出した『フランケンシュタイン』の怪物を思い出す。「私の生んだ〈彼〉も悲劇的ではあったけれど自分を主張し引くことはなかった…」その悟りがメアリーに、男を怪物に思わせるのではなく、自身が怪物になればいいと思わせるのだ。2023/10/26
S 2
15
表紙のエルシィの儚さと決意が混じったような不思議な表情よ…メアリーとエルシィはこれからどうなってしまうんだろうか…2023/09/26
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