出版社内容情報
ため息が出るほど色鮮やかな「人情」を描き出す
女性時代小説作家、ますます絶好調!
江戸の人情と色恋が事件となって顔を出す――。
共感必至の筆致で描かれる人気シリーズ!
内容説明
矢師の真一郎は多香との関係に悩んでいた。決死の覚悟の妻問いは宙ぶらりん。浅草は六軒長屋に流れて二年経ち、ヒモで笛師の大介、胡弓弾きの鈴らとも関係が深まったが、先行きの見えぬ日々。そんななか、菓子屋の娘からなぜか矢の注文があり―。気ままに暮らす江戸っ子たちの粋と人情、共感必至の書下ろし。
著者等紹介
知野みさき[チノミサキ]
1972年千葉県生まれ、ミネソタ大学卒業。2012年『鈴の神さま』でデビュー。同年『妖国の剣士』で第4回角川春樹小説賞受賞。『上絵師 律の似面絵帖 落ちぬ椿』を第一巻とする「上絵師 律の似面絵帖」シリーズが人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
83
シリーズ第5弾。5巻目にして早完結?!と思うほどの大団円ぶり。これまで確かでなかった六軒長屋の大家さん・久兵衛の再婚話。彼にも若かりし頃があり、今のお梅さんとの仲のあれこれ。面打ちのお多香の師匠現る!とか、今作で片付いて良かったのは、お鈴の人生を変えたに等しい憎んでも憎み切れない男が突如お鈴の目の前に現れ、六軒長屋の住人たちが一致団結。これがタイトルの「春の捕物」。ミステリあり、色っぽさも滲み、江戸人情話も盛り込んで…続きますよね?楽しみにしてます。2023/07/09
真理そら
54
鈴ちゃんや梅さんのこともあれこれ片付いて「最終巻ですか?」と思わず帯を確認した。でもまだまだ続きそうで安心した。2023/06/18
はつばあば
52
けさ届きました(#^.^#)。一番乗り?ですが来客と☎に振り回され今やっと読了。きっとネタバレになると皆さんの卿を削いではいけませんので程々にしておきます。結婚だけが人生じゃない、いい人達に恵まれた六軒長屋の面々と大家の久兵衛さん。それぞれの悩みも解決し幸せに暮らしていきますとさ。最後の巻ごちそうさまでした。2023/06/15
天の川
48
六軒長屋の面々の抱えていた問題が一つ一つ解決されていく。多香も長屋の面々に素性を明かし、チーム六軒長屋の絆がますます深まったこの巻。最終話のラストが大団円の様相を呈しているのですが、このシリーズはこれで完結なのかしら?2023/08/12
tomtom
18
お鈴の事件が解決したことがよかった。少し残念だけど長屋のみなが欠けることなく続くことも嬉しい。それに多香の仲間との話も面白かった。そっちの話はやっぱり楽しい。2023/09/06
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