出版社内容情報
※写真はサンプルです。実際のものとは違う可能性があります。
印刷技術の粋を尽くした永久保存版。
通常書籍には使用していない印刷技術を駆使しており、一冊ごとに印刷を行っています。量産は難しくきわめて稀少な書籍。
内容説明
偶然は必然である。読むのも楽しい。見るのも楽しい。触るのも楽しい。印刷技術の贅、ここに極まれり。
著者等紹介
京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
1963年、北海道生まれ。1994年、『姑獲鳥の夏』(講談社ノベルス)でデビューする。1996年、『魍魎の匣』(講談社ノベルス)にて第四九回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。1997年、『嗤う伊右衛門』(中央公論社)にて第二五回泉鏡花文学賞を受賞。2003年、『覘き小平次』(中央公論新社)で第一六回山本周五郎賞を受賞。2003年、『後巷説百物語』(角川書店)で第一三〇回直木賞を受賞。2011年、『西巷説百物語』(角川書店)で第二四回柴田錬三郎賞を受賞。2016年、遠野文化賞を受賞。2019年、埼玉文化賞を受賞。2022年、『遠巷説百物語』で第五六回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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APIRU
8
邪心野心が桜と舞い、果たされる蜘蛛の奸計。むかし熱に浮かされた様に読み耽ったこのレジェンド小説を、時を経て愛蔵版で読了。その圧倒感は今読んでも端倪すべからず。場末の淫売宿での殺人事件と名門女学校での絞殺事件。およそ何の関係も無さそうな二つの事件が、一気に繋がっていくそのカタルシスとドライブ感たるや、まさに京極小説の絶巓。そして『絡新婦』といえば、言わずもがな、プロローグにしてあのエピローグ。全てが了った後最初に戻って読み直せば、言葉では云い表せない程の万感が胸に去来します。有象無象が捕らわれる蜘蛛の意図。2023/08/30
ハル
1
選んだつもりが選ばされている。多く見える選択肢は常識や経験則や感情の篩いに落とされる。決定しているのは自分。でも、一体何を決めていることになるのか。生まれ、死ぬ。絶対的決定事項。神的視点を以ってすればその二点間は何だって良い。凡て余興。起きることが起き、起こらぬことは起こらぬ。理も計略も知らぬなら考えても無駄なこと。起きた事柄をどう理解するかで精一杯。ならば己は素直に生きるが最善と思う。他者との関係は苦悩を生むがその実は違う。凡て己の内の問題。如何にも不思議なこの自分という存在を見つめ慈しんでやるがよい。2024/07/27
Jim the pharmacist
1
再読完了。シリーズの中で一番好きかなw 面白かったw2024/02/16
ノリスケ
1
因習って恐い((( ;゚Д゚)))2024/01/17
マユ
1
「あなたが蜘蛛だったのですね」で始まり、「あなたが蜘蛛だったのですね」で終わる。 何度も挫折し10年放置…やっと読了しましたが、なかなか絡新婦まで辿り着かない1374ページ 『そこはもうこの世と地続きの浄土だ』 今回も沢山死んだ😭 色んな文献から民俗学を描いたのだろうな。京極夏彦さんは凄いと思う。2023/09/24