出版社内容情報
町中華本は多い。が、そのほとんどはお店のガイド本だ。本書は、ひとつのメニューを通して、日本における町中華文化を探訪する試み。町中華を感じさせるメニューとは何か。
それは「きくらげたまご」(木耳と卵の炒め=木須肉・ムースーロー)である。きくらげたまごは、扱っている店とそうでない店があるが、定食にしてよし、単品でつまみにしてよしの、ナイスな料理だ。主に乾燥きくらげを用いるが、店によってテイストが異なる。そして、これが人気メニューという町中華店は意外に多い。
高級な中華料理店ではほとんど見かけない。あくまでも大衆料理店のメニューだ。しかも、めちゃくちゃメジャーな存在でもない。が、町中華を愛する人なら気になるメニューであり、深掘りしがいがある。最近では、コンビニでも総菜のひとつとして、回鍋肉や麻婆豆腐の横にそっと置かれている。静かなブームは到来しようとしているのだ。
(紹介するお店)
おけ以(飯田橋)/中華料理 帆(馬喰町)/秀永(高田馬場)/中華 兆徳(本駒込)/なかじま(渋谷)/生駒菜館(菊川)/龍口酒家(幡ヶ谷)/炭火と中華 九尾(板橋区役所前)/華興(西巣鴨)/中国菜 膳楽房(飯田橋)/緑町 生駒(菊川)/鳳凰軒(馬喰町)/中国料理 永新(麻布十番)/匯豐齋(祐天寺)/山水楼(代々木)/かおたん(赤坂)/龍王(新板橋)/岐阜屋(新宿西口)/餃子荘 ムロ(高田馬場)/水新菜館 水新はなれ紅(浅草橋)
(インタビュー)
・高田秋(桂林)
・渋川清彦(丸福)
・小宮山雄飛(啓ちゃん)
(ワインときくらげたまごのマリアージュ)
・栖原一之、秋山まりえ(龍圓)
内容説明
隠れた人気メニュー、あります。きくらげは、ビタミンD・食物繊維・鉄分が豊富で、低カロリー。
目次
「きくらげたまご」とは
「きくらげたまご」のはじまり
KIKURAGETAMAGO SPECIAL 「町中華で飲ろうぜ」姐さん高田秋が、「桂林」(錦糸町)に行って、大好きなきくらげたまごをいただきます。
きくらげたまごめぐり
きくらげあらかると
KIKURAGETAMAGO SPECIAL 小宮山雄飛(ホフディラン)が啓ちゃん(荻窪)で、きくらげたまごを、喰らう。
KIKURAGETAMAGO SPECIAL 龍圓(浅草)で、きくらげたまごを作っていただいて極上のワインを合わせてみました。
KIKURAGETAMAGO SPECIAL 早くも伝説のドラマ「ザ・タクシー飯店」第1話の舞台「丸福」に渋川清彦が、きくらげたまごを食べに帰ってきた。
「きくらげたまご」のおわり
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