星海社ＦＩＣＴＩＯＮＳ 私は命の縷々々々々々

青島 もうじき【著】/シライシ ユウコ【画】

星海社（2023/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 288p／高さ 19cm
• 商品コード 9784065316160
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

人類があらゆる生物の生殖形態を模倣するようになった近未来。
高校生の浅樹セイは、性を自らの意志で選択できるドウケツエビの生態を持って生まれ、性別決定について迷っていた。
セイは同じく生態への悩みを抱える先輩・布目と出会って心を開くが、程なくして先輩は行方をくらましてしまう。
その後、消えた先輩から謎めいた手紙が届き始めるーー。

『異常論文』でデビューした新鋭・青島もうじきが満を持して世に問う第一長編にして近未来恋愛×SF×ミステリ！

内容説明

人類がさまざまな生物の生殖形態を模倣するようになった近未来。高校生の浅樹セイは、性を自らの意志で選択できるドウケツエビの生態を持って生まれ、性別決定について迷っていた。セイは同じく生態への悩みを抱える先輩・布目と出会って心を開くが、程なくして先輩は行方をくらましてしまう。その後、消えた先輩から謎めいた手紙が届き始める―。『異常論文』でデビューした新鋭・青島もうじきが満を持して世に問う第一長編にして近未来恋愛×ＳＦ×ミステリ！

著者等紹介

青島もうじき［アオジマモウジキ］
２０２１年、『異常論文』（早川書房）に短編が収録されデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[33 kouch]

現代に蔓延した実存主義としっかり向かい合い、論駁しているところが面白い。今ここに生きている自分の存在、…ではなく繁殖こそが是。繁殖していく流れの中のひと粒が自己で、それ以上ではない。確かに動物や植物に近い人生観。表紙や挿絵がアート。

2024/02/18

[花嵐]

★★★☆☆ 初読み作家さん。SFでもあり恋愛でもありそして広義のミステリでもある小説。なんというか、とても形容しがたい物語だった。いわゆるモラトリアム期の人間が、あれやこれやと悩むのに似ているのだろうが、それだけでは語れないなにかがこの物語にはある。ミステリとしてはかなり薄味なので、そこらへんを期待すると肩透かしをくらうだろう。「あれに似ているなぁ」となんとなーく思っていたものが参考文献リストをあったので、「やっぱりな」と納得してしまった。

2024/07/06

[さち]

雰囲気は好きな方だったので頑張って読んだが、書いてることが全然理解できなかった。理解する話ではない気もするけど。難しい。

2023/12/27

[蝉、ミーン ミーン 眠ス]

この設定を親世代からの願いと取るかエゴと取るかで作品の印象も変わるのだろうが、僕は後者の側なのでこのおぞましい社会制度が通年化していることにまず絶句してしまった。ただどんな社会であっても若者が悩み選択していくことには変わりはないし、異常な設定だからこそ生まれる葛藤は傍目から見る分には興味深く最後まで関心を持って読むことができた。

2023/11/14

[slice]

微妙。面白いか面白くないかで言えば面白くなかった。

2023/09/14