出版社内容情報
【担当編集者より】
本書は2018年5月に小社より刊行された『本日の高座』の続編というべきものです。前著の宣伝文句には「円熟の至芸に酔うのもよし、脂の乗りきった芸を堪能するもまたよし。見巧者、聞き巧者で先物買いもよし。どの場合でも、本書は必携!」と記しました。こんどもその言葉をそのまま申しあげたいところですが、あれからあまりに大きな変化がありました……。コロナが蔓延してもう4年、ウィルスは落語界、寄席をも直撃しました。惜しくも亡くなった師匠もいらっしゃいます。だが、芸人さんたちはヤワではありません。あらゆる手を使って最高の精神の妙薬「笑い」を観客に届けるべく連日奮闘しています。そのなかでの名人たちの枯淡の境地、中堅のますますの芸の進境、若手の著しい台頭がみられます。そしてなにより、女性落語家たちの実力が評価されていることを忘れてはなりません。この世界をずっと見てきた橘蓮二さんの、鋭くもあたたかいレンズとペンをとおして、このすばらしき大変化を読者と共有し、よろこびたいのです。お代は税込みで2090円、損はさせません。これからは本書を持ってホールに寄席に行こうではありませんか。
目次
共鳴する落語
記憶の隠し味
心で感じとる噺家
心に風を通す人
境界を越えてゆく
美しい傷痕
名人の視線
表現の純度
心の安全装置
孤独の頂
たくさんの“好き”
著者等紹介
橘蓮二[タチバナレンジ]
1961年生まれ。’95年より演芸写真家として活動。立川談志、柳家小三治など数多くの落語家、芸人を撮影し、演芸写真家の第一人者として活躍。2015年より落語会の演出・プロデュースも手がけるほか、連載コラムなどをもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oldman獺祭魚翁
みりん。
chuji
イッセイ
kaz