出版社内容情報
何かを追いかけているのか、
それとも何かから逃げているのか。
父のルーツの言葉、母語の檻、未知なる日本語
父と息子、故郷へのそれぞれの想いが静かに共振する
留学先の日本から、サウスカロライナに帰郷したラッセル。
葛の繁茂した庭、南部ならではの湿気、耳に届く哀切な音楽――
青年は、遠くイランからこの地に根を下ろした父の来し方に想いを馳せる。
デビュー作『鴨川ランナー』で、言語と自己のはざまの揺らぎを描き、
京都文学賞を受賞。
越境文学の新たな領域をとらえる著者の、注目の最新刊。
内容説明
留学先の日本から、サウスカロライナに帰郷したラッセル。葛の繁茂した庭、南部ならではの湿気、耳に届く哀切な音楽―青年は、遠くイランからこの地に根を下ろした父の来し方に想いを馳せる。言語と自己のはざまの揺らぎを描き、京都文学賞で鮮烈なデビューを飾った著者の最新刊。第168回芥川賞候補作。
著者等紹介
ケズナジャット,グレゴリー[ケズナジャット,グレゴリー] [Khezrnejat,Gregory]
1984年、アメリカ合衆国サウスカロライナ州グリーンビル市生まれ。2007年、クレムソン大学を卒業後、外国語指導助手として来日。17年、同志社大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程修了。現在は法政大学グローバル教養学部准教授。21年、「鴨川ランナー」で第2回京都文学賞を受賞し、デビュー。同年、受賞作を収録した『鴨川ランナー』(講談社)を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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