講談社+α新書<br> 咒の脳科学

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講談社+α新書
咒の脳科学

  • 中野 信子【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065309421
  • NDC分類 801.04
  • Cコード C0295

出版社内容情報

なぜ、私たちは、周りの言葉にこんなに苦しんだりするのでしょう?
人を息苦しくさせる――SNSにあふれる呪いの言葉、病気にもしてしまう暗示。刷り込まれる負けグセ。
脳を中毒にする――イケニエを裁く快楽、罰を見たい本能や正義という快感。ウソつきの遺伝子がモテる。
知りたくなかった現実――男のほうが見た目で出世、女はここまで見た目で損をする。脳に備わっていたルッキズム。

私たち人間の社会は咒(まじない)でできていると言って過言ではないのです。
なぜなら言葉が、意識的と無意識的とにかかわらず人間の行動パターンを大きく変えてしまう力があるから。
人間関係や仕事、人生の幸不幸も、あなたを取り巻く社会の空気さえ。
そして今SNSがひとりひとりを孤立させ、言葉はいっそう先鋭化しています。
正義や快楽に中毒する脳そのものが、そもそも人間社会を息苦しくする装置です。
本書の役割は、脳にかけられた咒がどのようなものかを知らせ、解放することにあります。

【著者より】
本書では、ネガティブなイメージだけを扱うのではなく、ポジティブな想念を含む言葉の力についても光を当てたいと考え、あえて「まじない」に「咒」という文字を使用することにした。
私たちは物理世界に存在している生物ではあるが、認知という観点から見れば、言語の海の中に生きる存在である。
私たちは、誰かの発する音声に左右され、他者が何気なく書いた言葉を目にして一喜一憂する。励まされて生きる活力を得ることもあれば、死を選ぼうという気持ちにさせられることもある。これらは言葉の力である。現代特有の現象などではなく、古来より洋の東西を問わず、言語を用いる技術に長けた者が、意図的にその力を運用してきた歴史がある。
脳科学を中心とした知見をもとに、その力の一端を繙いていこうという本書の試みが、読者の向後に資することがあれば望外の喜びである。

【本書の内容】
序章 咒―言葉の隠された力
第1章 呪い―悪意の影響力
第2章 快楽―脳が制御できない中毒
第3章 ルッキズム―例外なく脳は美醜に囚われる
第4章 社会がかける咒―安寧のための代償
終章 咒がかなうとはどういうことか


内容説明

なぜ、こんなに周りの言葉に苦しむの?SNSまで猛威を振るういま、言葉がますます力を持ち、正邪や幸不幸の価値観すら揺らぐ―。言葉の隠された力を脳科学で解き明す。

目次

序章 咒―言葉の隠された力
第1章 呪い―悪意の影響力
第2章 快楽―脳が制御できない中毒
第3章 ルッキズム―例外なく脳は美醜に囚われる
第4章 社会がかける咒―安寧のための代償
終章 咒がかなうとはどういうことか

著者等紹介

中野信子[ナカノノブコ]
東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東日本国際大学特任教授、森美術館理事。2008年東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピン(高磁場MRI研究センター)に勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに、人間社会に生じる事象を科学の視点をとおして明快に解説し、多くの支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

74
私たち人間は、誰かの発する音声に左右され、他者が何気なく書いた言葉を目にして一喜一憂する。(帯の言葉より)現代社会を生きている私たちの脳が陥りやすい言葉やものの見方について、脳科学的な知見から本質を解き明かす。咒(まじない)、呪い、快楽、ルッキズム…と各章で著者の解説に得心しつつ読む進めると、終章で意外な?結論に導かれ、あたかも生まれ変わった自分に出会ったような思いになる。「私の命はあなたの命でもある」と記された思いを、戦火に明け暮れるこの世界で、多くの人々が持つことが出来れば、どんなにか良いことだろう。2025/04/22

ぐうぐう

28
まじないは言葉による呪い、といったイメージがある。しかし本書で中野信子は、まじないのポジティブな面を論じようとしている点が印象的だ(ゆえに「まじない」に「呪」ではなく「咒」の漢字を当てる)。とはいえ、SNSの時代にあって、言葉は容易に人を呪っていく。「私たちは、物理世界に生きてはいるが、それ以上に、人間関係の中、人間の認知の形成する社会の中に生きており、その認知は、自他の言語や行動によって鋭敏に影響を受け、未来が変わってしまうということが実は頻繁に起きているのだ」(つづく)2025/09/30

幸猪

19
人間社会を支配するのは論理ではなく「咒」であるという刺激的な視点から語られている(中野氏らしくもある)。咒とは言葉や儀式的行為が無意識に作用し、人々の行動や社会構造を変える力のこと。私たちは日々、他者の発する言葉や自らの思考に左右され人生の方向すら変えられている。社会全体も「公正世界仮説」のような咒に支配され、秩序を保つ一方で犠牲を生み出す。つまり物理的な現実以上に言葉と認知によって編まれた社会の編み目に生きているといえよう。では咒の世界を生きぬく術は・・・人間の根源的な行動原理に咒は組み込まれており自ら2025/08/23

くくの

16
良くも悪くも行動や思考に無意識的に影響を及ぼしている脳。苦しみや楽しさを脳科学の観点から見ていく。勝手に呪術的なものを期待していたけど、内容はいたって真面目な脳科学。医者の言葉で回復速度が変わったり、悪い想像をすると実際に体調が悪くなるノーシーボ効果があったり、正義中毒は脳機能として普通だったり、見た目は関係ないと言いつつも脳は見た目最高って思っていたり、脳の呪いはなかなか強い。2025/10/09

かめりあうさぎ

14
この方の著書は何冊か読みましたがどうも合わないようです。タイトルと内容がなんだかちぐはぐ。と思ったら、雑誌の連載「あなたの中のモンスター」に加筆修正したと最後にあった。うんなんか納得。2025/05/08

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