出版社内容情報
新撰組の隊士が謎の元芸妓と漫才コンビを組んで寄席に出る!?
笑いがつぎつぎと炸裂!前代未聞のお笑い時代小説
選考委員の満場一致で小説現代長編新人賞に輝いたデビュー作
著者は良質な漫才を思わせる精次郎、文枝、松茂登らの掛け合いを使ってテンポよく物語を進め、
さらに幕末の芸能史や新撰組の事績といった史実の中に矛盾なくフィクションを織り込んでいる。
そのためユーモア小説としても、歴史ものとしても絶妙で、
一気に物語の世界に引き込まれてしまうだろう。――末國善己(文芸評論家)
内容説明
京都・四条大橋の上。新撰組の新参隊士・濱田精次郎は、旧知の桂文枝に出会う。新撰組小噺をやってみろ、寄席は情報の宝庫、敵の情報もつかめるかもと進言され舞台を覗くと、絶世の美女が客席を笑いの渦に巻き込んでいる。長州藩士との因縁がある元芸妓の松茂登だった。これまでなかった青春お笑い時代小説!
著者等紹介
吉森大祐[ヨシモリダイスケ]
1968年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。’93年国内電機メーカーに入社。2010年代半ばから働きながら小説を書き、’17年本作で小説現代長編新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッちゃま
15
時は幕末、新選組に所属する精次郎は敵の情報をつかめるかもと寄席に潜伏することとなる。そこで出会った絶世の美女が、客席を笑いの渦に巻き込んでいた。その女の名は松茂登(まつもと)。2人は紆余曲折を経てコンビを組むことになるのだが…時代小説っぽくもあり青春小説でもあり、ツッコミどころは満載でしたが面白く読了できました。もう少し若い方が書かれた本かと想像してましたが、略歴を見て僕より年上だったことにびっくりしました(笑)特別ダウンタウンさんのファンではありませんが、読んでいて2人をお二人に想像してしまいました。2023/03/26
茶々吉(パーソナリティ千波留)
5
鈍い私は、タイトル『幕末ダウンタウン』を「幕末の下町」だと思い込んで読み始めました。実はあの、まっちゃん浜ちゃんのダウンタウンだったのですよ。幕末、武士を目指して新撰組隊士になった濵田。しかし隊では下っ端仕事しかさせてもらえず。なんとかして出世したいと思っていたら以前の知人から「寄席に出ろ」と言われて転々点。お笑いは弱者のためのもの、というメッセージが主題。詳しい感想は連載書評「千波留の本棚」に。⇨https://www.kansai-woman.net/Book.php?id=2022242023/03/27
次へ
4
んー、ハマダとマツモトにそこまで拘んなくても良くないかい?とは思った。だけどまぁ、取りあえずお笑いが好きだと言える時代は大切にしたい。2023/04/26
かたばみ
3
「賓田」「松茂登」アウトーーーーー!なんやねん(笑)2023/07/18
がみまぐ
3
新鮮組✕芸人という斬新?な組み合わせのお話。ダウンタウンと絡ませる必要あるのか?ってなるけど、私はダウンタウンが絡んでなかったら、絶対読まなかったやつ。そして、新撰組のことなんて、ほぼ知らんなーと思ったのでした。井上源三郎がかっちょよかった。2023/06/10
-
- 和書
- オーラソーマ・ヒーリング