出版社内容情報
唇に塗ると艶が出る飴が流行り出した。それで繁盛した店が盗賊に目を付けられ、沙耶はみんなと捜査を……。大人気書下ろし時代小説!
唇に塗ると艶が出る「みつ飴」が流行っている。日本橋の狐堂などで売っているらしい。そんな飴屋を専門に狙う泥棒が現れたことを、月也は奉行から聞いた。一方、牡丹といっしょに狐堂に偶然向かっていた沙耶は、途中で月也から泥棒の情報を仕入れ、日本橋で聞き込みをすることになった。しかしなぜ泥棒は飴屋を狙うのだろう。沙耶は不思議に思った。飴屋自体があまり儲かっていないから、十両にも満たない盗みにしかならないはずだ。わざわざ飴屋を狙う犯人たちのこだわりが、事件解決の糸口になるのかもしれない。狐堂の主人から話を聞き、さらにそのあと紅を商う桔梗屋の店主からも「みつ飴」に関する話を聞き出す。桔梗屋は飴屋と組んで新しい商売をしようと考えているらしい。事件と何か関連があるのだろうか……。
内容説明
唇に塗ると艶が出る「みつ飴」が流行り、それを売る飴屋を専門に狙う泥棒が現れた。月也から泥棒の情報を仕入れた沙耶が聞き込みをすることになった。なぜ泥棒は儲けの少ない飴屋を狙うのだろう。わざわざ飴屋を狙う犯人たちのこだわりが、事件解決の糸口になるのかもしれない…。大人気書下ろし時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
84
みつ飴を紅の上に塗るって、グロスですよね?本当に江戸時代にあったの?それとも作者の創作?あと、月也さんってすごく強いのに、良いところがないという評価なのが、すごく気の毒な気がします。2023/05/31
kei302
49
このシリーズ、ずっと読んでるけど、これが一番よかった! ぼんくら甘ちゃん旦那万歳\(^O^)/ これまでの積み重ねあってこその本作です。2023/05/16
nemuro
40
<うちの旦那が甘ちゃんで>シリーズ(全10巻)に続く「特別編」。①『鼠小僧次郎吉編』(2022年4月「GEO滝川東町店」購入/同年5月読了)、②『寿司屋台編』(2023年2月「コーチャンフォー旭川店」購入/本年9月読了)と③本書(本年9月「いわた書店」購入)。何食わぬ顔で本棚に並ぶ②の未読に気が付き、着手そく読了。その日、久々の「いわた書店」(砂川市)で本書を発見。こんな偶然も愉しい。「みつ飴と盗賊」「椋鳥と盗賊屋」の2編。「盗賊の計画を立て店の絵図面と手順を売る」盗賊屋に現代の“闇バイト”が連想された。2024/11/02
ゆずぽん
27
みつ飴と盗賊・椋鳥と盗賊屋の2編。月也さんがぼんくら同心のままなのは筒井・伊藤両名の思惑の結果なんだよね。それを甘んじて受け入れている月也と沙耶は本当にやさしいね。いい夫婦だね♪2023/06/05
みかんめろん
25
ぽんぽんぽーんと話が進むのが楽しい。沙耶様に月也殿、牡丹に音吉といつもの面子がいつも通りにわいわいしてるだけで楽しくて気分が軽くなります。今回は特に夫婦仲のいい描写が多くて微笑ましく◎。細かい感想は蛇足になるので書きません。本当に大好きなシリーズです。星4つ★★★★2023/08/09