出版社内容情報
阪神園芸が舞台のお仕事小説『あめつちのうた』の著者が贈る、再出発への応援歌!
突然の戦力外通告――。でも、諦めない。
トライアウト後、唯一来たのは弱小社会人チームからの誘い。
野球がしたい。でも、お金は? 家族は――?
【内容紹介】
球団をクビになった元プロ野球投手・窪塚夏樹は、崖っぷちに立たされていた。
現役続行を目指すも、他球団から連絡は来ない。
ようやくかかってきた電話は、弱小社会人チームからの誘い。
野球を続けたい。でも、お金は? 家族は?
夢に向かってもがく全ての人に贈る応援歌!
※『エール 名もなき人たちのうた』改題
内容説明
球団をクビになった元プロ野球投手・窪塚夏樹は、崖っぷちに立たされていた。現役続行を目指すも、他球団から連絡はない。ようやくかかってきた電話は、弱小社会人チームからの誘い。野球を続けたい。でも、お金は?家族は?夢に向かってもがく全ての人に贈る応援歌!
著者等紹介
朝倉宏景[アサクラヒロカゲ]
1984年東京都生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。2012年『白球アフロ』(受賞時タイトル「白球と爆弾」より改題)で第7回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。選考委員の伊集院静氏、角田光代氏から激賞された同作は’13年に刊行され話題を呼んだ。’18年『風が吹いたり、花が散ったり』で第24回島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あやっぴ
31
戦力外通告を受け、トライアウトに臨むもNPBから声がかからず、弱小社会人チームに入ることに…。慣れない居酒屋の接客にイライラしたり、客に横柄な態度をとったり。そんな主人公が人間的に成長し、これからという時に、コロナ禍の時代に突入してしまう。監督の言葉が身に染みました。苦労してきたからこそ、言葉がきちんと選手たちに伝わるのだろう。監督のためにと、苦境の中で皆が必死にトレーニングする姿が胸熱でした。2023/03/29
ベローチェのひととき
16
妻から紹介されてネットで取り寄せた本。主人公は元プロ野球投手の窪塚夏樹。球団から戦力外通告を受けた夏樹は一途の望みをかけてトライアウトに参加するが、誘いが来たのは海鮮居酒屋を展開する弱小社会人チームのみ。居酒屋で働きながら、都市対抗野球大会の本戦出場を目指していく。そんな中、世の中がコロナ禍となってしまい、野球も居酒屋も大変な状況に追い込まれていく… 人と人との繋がりがとても素敵な物語でした。2023/12/09
ツバサ
11
戦力外通告を受けた主人公が妻子持ちで、生活と現実に向き合っていく。社会人野球で働きながら、飯を食うのは並大抵ではなく、コロナも取り入れていて風刺的な作品になっていました。野球をする意味、自分がしていることを見つめ直していく物語でした。ブログにてhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2023/03/19/2046442023/03/18
ヨシキ
5
とてもよかった。プロ野球の球団をクビになり、トライアウトでも拾われず、コロナ禍の苦境の中でも家族を養うために前向きに生きる主人公。とても胸が熱くなる一冊でした。監督の風船の話は刺さりました。どこかで生徒に話そうと思います。2023/10/25
なんてひだ
5
野球だけかと思ったら、バンデミックスまでも取り込んで、野球の真髄を描いてくれた。ありがたいですね本当に 亡くなった監督の野球を楽しめ見せろが全員に浸透していたんだ、どうして野球をやっているのかを自分に問いかけるたスタートだったけど、ちゃんと答え出てたよ。多数の野球なのに登場人物を絞ってて、応援団もしっかり味を出して、家族もだし 夏樹が感情のコントロールが下手で見下すと描いてるが、最初から見えなくて、そこだけかな違和感は。1億円とタワマンじゃないと言う奥さんも素敵だな。コロナで何もしない事を変えない日本政府2023/06/01