出版社内容情報
初代怪盗フラヌールが盗んだ1冊の書物。豪華絢爛。異形で異質。再現不可能。金箔製の繊細を極めた書物が、2代目怪盗フラヌールこと、あるき野道足のターゲットだ。しかし、返すべき製作者とその妻が何者かに殺されていたことが判明し、名探偵・涙沢虎春花と待葉椎警部補がフラヌ―ルを追う。怪盗フラヌールの返却行程の行きつく先は? 衝撃の怪盗ミステリー、早くも第2弾登場!
内容説明
初代怪盗フラヌールが盗んだ1冊の書物。豪華絢爛。異形で異質。再現不可能。金箔製の繊細を極めた書物が、2代目怪盗フラヌールこと、あるき野道足のターゲットだ。しかし、返すべき製作者とその妻が何者かに殺されていたことが判明し、名探偵・涙沢虎春花と待葉椎警部補がフラヌ―ルを追う。怪盗フラヌールの返却行程の行きつく先は?
著者等紹介
西尾維新[ニシオイシン]
1981年生まれ。『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』で第23回メフィスト賞を受賞し、デビュー。戯言シリーズ、“物語”シリーズ、忘却探偵シリーズ、美少年シリーズなど著書多数。漫画原作者としても活躍し、代表作に『めだかボックス』『症年症女』『暗号学園のいろは』がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雪紫
62
取り扱い注意。本の中身ですら金箔で作られた壊れそうで読めない本。前作をさらっとネタバレしつつ(温泉返却凄い気になるんですが!)金沢観光もあるし二代目の初代への複雑な愛憎も良いんだけど、本好きとしては図書館と電子書籍の利点、石川県立図書館の方がそそられるんだよね・・・いや、だからこそ幕引きが好みなんだけど(初代と比較され二代目評価散々なあるき野くんドンマイ)。なお、読んだのは図書館本です。次回タイトルが思いっきりネタバレの予感・・・。2023/07/05
さっちゃん
50
怪盗フラヌールシリーズ2作目。登場人物がクセ強ばかりで、前作未読だとかなり戸惑うと思うのでできれば順番に。何より作中で前作の犯人を豪快にネタバレしてるし。/今回は金沢市に金箔本を返却しに訪れる。虎春花と待葉椎警部補(巡査から大出世してる!)の女子旅に巻き込まれ、弟の軍靴や前作の犯人とも遭遇したりの珍道中。いつもの軽快な言葉遊びでサラサラ読むうちに、殺人事件もあっという間に真相解明へ。/登場する石川県立図書館は行ってみたいと思っていた図書館なので嬉しかった。いつか訪れた時にはアレを探したくなるわね。2023/05/16
薦渕雅春
26
著者の作品を読んでる殆んどが「忘却探偵・掟上今日子」のシリーズだが、実は他にも多数執筆されている。本著も知らずに借りてみたらシリーズとしての2作目だった。シリーズ第1作は「怪盗フラヌールの巡回」とのこと。本著は先代が盗んできた財宝を返却して行く、返却怪盗という不思議な設定。会話文や言い回しがチョッと馴染めなく、読みづらい点があるものの何故かストーリーの先が気になって吸い込まれて行く感じ。金沢が舞台となっているのだが、石川県立図書館が素敵らしく是非に行ってみたいと思った。次作で完結?第1作から読んでみたい。2023/07/05
まぁみ
24
返却怪盗シリーズ第二弾!前作より会話が楽しめたし、キャラの掘り下げが嬉しかったあ!大泥棒・怪盗フラヌールが盗んだコレクションから、今回は「本」を返却ですって(笑)、それも金箔本!ああ金沢行きたいなぁ♡主人公のルポライターとしての姿がいいなぁ。今回は弟の存在感も凄かった。さて、次作で一区切りらしいので、駆け抜けようと思います!(´▽`*)アハハ 刊行日はいつだろう…?2023/12/13
よっしー
18
シリーズ2作目。今回は舞台が金沢で自分自身も行ったことのある場所…という事もあり、イメージがつきやすく、話もわかりやすかったです。今回の返却物は「金箔本」。芸術品としては確かに価値があるのでしょうが…本である以上、中身が読めないのはなと思っていただけに、事件が明らかになる中で、そんな活用法があったのかとびっくりでした。後、県立図書館は1度は行きたいと思っている所なので…行きたい欲が高まりました(笑2024/10/10