あした、弁当を作る。

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065305959
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

朝、いつものように、母親がぼくの背中に触れる。いつものように「行ってきます」と答えて学校に行けばいい。それなのに、ゾクッと寒気がした。ぼくは自分の反応に驚く。
異変は続く。昼休み、母親が作ってくれた弁当を開ける。母親はぼくの世話をするのが生きがいらしい。おかずたちが、「おいしく食べて欲しい」とぼくにプレッシャーをかけてきて、一気に食欲が落ちる。でも、これはせっかく母親が作ってくれたお弁当。無理やり食べたけれど、気持ちの悪さは残った。いったい、ぼくはどうなってしまったのだろう?

中学生男子・タツキの自立心は、弁当作りへの熱意に変わる。冷凍食品を使えば、料理が得意でなくても弁当が作れるらしい。弁当作りの先輩・マシロにアドバイスをもらったり、幼なじみ・カホに相談に乗ってもらったりしながら、タツキは自分の弁当を作り続ける。しかし、母親には「タッちゃんはそんなにお母さんが嫌いなの?」、父親には「どうしてお母さんの仕事を奪うんだ」と責められ──。
両親が決めたことを守らないのは、わがままなんだろうか? 自分の弁当を作りたい気持ちは、どうしたらいいんだろう?

映画化もされた『お引越し』で知られる児童文学作家、ひこ・田中が描く、一風変わった中学生男子の反抗期。弁当作り、さらには洗濯まで!? ユーモアたっぷりに描かれる反抗期の心情、必読です!
【対象:小学校高学年以上】

内容説明

朝。いつものように、母親がぼくの背中に触れる。いつものように「行ってきます」と答えて学校に行けばいい。それなのに寒気がした。昼休み、母親が作ってくれた弁当を開ける。おかずたちが、「おいしく食べて欲しい」とプレッシャーをかけてきて、一気に食欲が落ちる。でも、これはせっかく母親が作ってくれたお弁当。いったい、ぼくはどうなってしまったのだろう?中学生男子の複雑な自立心をひこ・田中が描く!

著者等紹介

ひこ・田中[ヒコタナカ]
1953年、大阪府生まれ。同志社大学文学部卒業。1991年、『お引越し』で第1回椋鳩十児童文学賞を受賞。同作は相米慎二監督により映画化された。1997年、『ごめん』で第44回産経児童出版文化賞JR賞を受賞。同作は冨樫森監督により映画化された。2017年、「なりたて中学生」シリーズ(講談社)で第57回日本児童文学者協会賞を受賞。『児童文学書評』主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

144
読みながら所々ドキドキした。我が愚息はお弁当を作る気はサラサラなかったが、私の過干渉を煩わしく思っていた事も確かにあっただろうと(汗)中1男子・日下部龍樹、自立の時。その瞬間に立ち会った感じ。お弁当を作ることが?と侮ってはいけない。この息子はいたって普通のいい子だ。今がその時なんだね。片やその母親はちょっといただけない。我が子の為?否、自分の為だよね。我が子が生き甲斐、気持ちはわかるが押し付けはイタイ。父親はもっといただけない。昭和のオヤジか?聴く耳もなく、だめだこりゃ。それでも家族だと言う息子が好い。2024/07/26

☆よいこ

89
YA。中学1年夏休み明け。日下部龍樹(くさかべたつき)は、朝家を出る時の母の「いってらっしゃい」と背中に触れられる手にゾッとした。勝手に部屋に入られるのも嫌だし、母の手作り弁当もなんだか嫌になった。突然の自分の気持ちの変化に戸惑いつつ、友人と話をすると自分のやりたいことが見えてくる。自分で弁当を詰めて持ってきているクラスメイトのアドバイスで、龍樹は自分も弁当作りを始める。しかし、母親はなんで自分の仕事を取るのかと泣き、父親もワガママは許さないと怒り出す▽「反抗期」のひと言で終わらない自立の話。良本2023/06/27

J D

77
 中一の龍樹が自分の弁当は自分で作る。その一つの行為を巡って自立、子離れ、ジェンダーなどについて考える作品。時々登場して龍樹の悩みを一緒に悩んで龍樹を後押ししてくれる友人たちとの会話もいい。龍樹の視点で描かれるので父親の考えや態度が否定的に描かれるが、父親には父親の考えもある。母親はもっと自己主張しても良かったのではないか。龍樹の主張は、頭では理解できるが、受け容れるのには抵抗があるんだろうな。色んな問題が投げかけられていて読んでいて楽しかった。思春期の少年の迷いが伝わってきた。母親に読んで欲しい作品。2023/07/01

ゆのん

63
主人公は中学一年生の少年・龍樹。ある朝、母親に『いってらっしゃい』と背中に触れら【ゾクッと寒気がした】。息子のいる私には分かる。思春期独特の反抗期の始まりだと。彼の反抗期は少々風変わり。母親と関わりたくないが故に弁当作り、洗濯を自分でするという。私から見れば何と楽で可愛らしい反抗期だろうと思うが、物語の母親は『息子が生きがい』のちょっとイタイ母親だから大事だろう。加えて高圧的な父親とくれば龍樹も大変だ。同じ親、母親の立場から見ても龍樹の両親には唖然とするし、龍樹を応援してしまう。2023/01/31

chiaki

37
中学1年生の龍樹はある日、母親の愛情が重荷になっていることに気付き、弁当を作ったり洗濯をすることで少しずつ遠ざけようとするが…。時代に逆らうかのような両親の姿への違和感、思春期の言葉にならないモヤモヤ感を自問自答しながら、それでも両親に立ち向かう龍樹は、反抗期真っ只中と言えばそうなのですがとても清々しい。「ぼくはぼくでいたいだけ」本当にその一言に尽きるよね…。子は個。支配しコントロールすべきでないし、依存すべきじゃない。悩める中高生に、そして思春期の子を抱える親世代に読んで欲しい1冊です。2023/05/11

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