出版社内容情報
父を亡くし、生きる理由を見失っていた少女・水無月六花。
本家の当主の文也に手を差し伸べられ、文也の“許嫁”として嵐山の屋敷で暮らすようになってから早2か月。
六花は文也への恋心を自覚していたが、ある晩偶然、文也が「まだ、恋じゃない」と言い放つのを聞いてしまう。
文也との結婚は約束されたもの。けれど、そこに文也の恋愛感情はないことに気が付いた六花は思い悩む。
そんな中、文也たちの母親・照子の入院先にたまたま行くことになる六花。
昏睡状態にある照子だが、耳に神通力を持つ六花は、なぜか照子に呼ばれた気がしてーー。
コミカライズも大好評のシリーズ第2巻!
内容説明
水無月六花が本家で暮らすようになって数ヵ月。初夏の風が吹く嵐山での穏やかな日々に心を癒していく中で、六花は孤独から救い出してくれた許嫁の文也への恋心を募らせていた。だがある晩、文也の心は違うようだと気づいてしまい―。いずれ結婚する二人の、ままならない恋心。花嫁修行に幼馴染みの来訪、互いの両親の知られざる過去も明かされる中で、六花の身に危機が迫る。
著者等紹介
友麻碧[ユウマミドリ]
福岡県出身。「かくりよの宿飯」シリーズが大ヒットとなり、コミカライズ、TVアニメ化、舞台化など広く展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
59
六花と文也の両片思いでじれったい気分で読んでいたらいきなりジャガイモ野球少年の登場で陽気な気分になったり、文也たちの母親・照子と六花の父、照子の夫、照子の兄・霜門の青春時代が理解できたりしつつ読み進んでいたら最後に大きな動きが…こんなところで「次巻に続く」はあんまりです。とろろ昆布とはちみつ梅のにゅうめん食べたい。2022/11/22
はつばあば
51
(´;ω;`)ウッ…それはないです。まだ続くなんて・・。円満解決にしては後の〆をどうするのだろうと案じておりましたが。いやいやまだ続くなら楽しみがあると言うこと。大きな地震を引き起こしてでも家族を守る六花の気持ち。わかるなぁ・・。あぁ早く3巻で大輪の花火を打ち上げて!2023/01/06
はなりん
43
シリーズ2巻目。六花や文也の親世代の出来事や水無月家の秘密を少しづつ知っていく。文也達の伯父(普段は猫)とその元許嫁など、中々濃いキャラだけど、味方になりそうな大人達が増えて楽しく安心感もありながら、段々水無月の歪みに近づいて来て不穏な感じも増してきた。六花と文也達の母の邂逅がジーンと来た。両片思いの二人が微笑ましい。早く色々片付けて幸せになってほしい。2023/02/12
よっち
42
水無月本家当主の文也に手を差し伸べられ、その許嫁として嵐山の屋敷で暮らすようになってから早2か月。お互いの両親の知られざる過去を知ってしまう第二弾。いずれ結婚することは約束されたものの、けれどままならない二人の恋心。六花が花嫁修業をしたり幼馴染が来訪する中で、たまたま知ってしまう文也たちの母・照子の事情。親世代の複雑な過去が明らかになりましたけど、本家の彼らにとって六花はもうかけがえのない大切な存在になんですよね。新キャラ霜門も加わっていい感じになってきましたけど、急展開でどうなるのか続巻が気になります。2022/11/14
mariann
30
シリーズ化おめでとうございます!…って何で所で終わってるんですか!次はいつ出るんですかっ!食い気味で聞きたいくらい良い所で終わってる。次は京都を離れて滋賀は長浜が舞台。余呉湖、水上勉の小説によると、とても神秘的な湖を想像するけど今はカケラも見当たらないのが少し残念。さぁ、拗れた人間関係や母の夢幻病の謎など気になることが沢山。どのキャラクターも好きです。…嘘です、六花の両親の良いところはまだ何も見えてきません。その誤解は解けるかな?2023/06/30