出版社内容情報
全米で絶大な人気を誇るパトリシア・コーンウェルの大ベストセラー「検屍官」シリーズ25作目。累計1300万部突破シリーズ待望の最新刊!
内容説明
ヴァージニア州検屍局長に復帰したスカーペッタは怠慢な前任者の後始末を押しつけられ、妨害や敵意にもさらされていた。女性が頸動脈と両手首を切断、殺害される事件が発生。被害者はマリーノとドロシーが結婚して暮らす新居の隣人だった。遺体の近くの線路に置かれていた一セント硬貨は何を意味するのか。
著者等紹介
コーンウェル,パトリシア[コーンウェル,パトリシア] [Cornwell,Patricia]
マイアミ生まれ。警察記者、検屍局のコンピューター・アナリストを経て、1990年『検屍官』で小説デビュー。MWA・CWA最優秀処女長編賞を受賞して、一躍人気作家に。ケイ・スカーペッタが主人公の「検屍官」シリーズは、1990年代ミステリー界最大のベストセラー作品となった。他に、『スズメバチの巣』『サザンクロス』『女性署長ハマー』、「捜査官ガラーノ」シリーズなど
池田真紀子[イケダマキコ]
1966年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さぜん
47
久々の検視官シリーズ。途中抜けている間にマリーノはドロシーと結婚してルーシーと組んで、スカーペッタの近くに住んでる。状況は変われど、スカーペッタはそのままで安心感を持ちつつ読む。上巻はまだ事件の始まりが描かれているが面白かったのはホワイトハウスに招集される場面。情報収集の迅速さと何手も先を見越した対応。そして超最上級のスペシャリスト達とセキュリティ。日本にはないなあ。事件も宇宙で起きていてスケールの大きさに驚く。続きが気になる。いざ下巻へ。2024/06/10
つちのこ
36
前作で完結かと思ったが、5年ぶりの新作に心が躍った。これほど長く読み続けているシリーズはあまりない。ヴァージニア州検屍局長に復帰したケイ・スカーペッタとベントン、マリーノのいつものメンツに、なぜかドロシーも。1992年に始まったシリーズはITの黎明期から、いつのまにか最先端のAIを背景に描くまでになっている。サイバーやセキュリティ、情報戦略の切り口からも面白い。登場したころのPCオタクの少女ルーシーが、人間離れした最強頭脳の女性に変化していく一方、ケイの人間性や立ち位置がブレていないところも魅力。⇒2024/10/13
ひさか
22
2021年11月刊のAutopsyを翻訳して、2023年12月講談社文庫刊。5年ぶりのスカーペッタ。なんだかんだと理由をつけて、自分で検屍を行うスカーペッタが面白い。上巻の進み方が遅い。下巻へ。2024/02/19
takogon
11
もう執筆しないのかとあきらめていたパトリシア・コーンウェル氏の『検屍官シリーズ』。5年ぶりに出版されたのを書店で見つけて購入した。5年前のシリーズ終盤は少し疲れてきたか材料が枯渇したか、ワクワクするような内容ではなくなっていたが、今回は力が戻ってきたのか。はたまた久しぶりに手に取った嬉しさで読者(私)が浮かれているのか、「お帰りなさいスカーペッタ♪」という気持ちだ。2024/08/27
オカピー
9
5年ぶりの久々の新作。前半は、殺人事件でドキドキの展開、いつものメンバーがそれぞれの役割で活躍。気ままな猫のマーリンもいいですね。感想は、下巻で。2024/05/17