亀裂―創業家の悲劇

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亀裂―創業家の悲劇

  • 高橋 篤史【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065295557
  • NDC分類 335.4
  • Cコード C0034

出版社内容情報

時代を読み、需要を先取りする動物的な勘。
多くの人を惹きつけ、統率する牽引力。
そして、強烈な自負心と強運。
日本を代表する有名企業をつくった「創業社長」には、どこか共通するカリスマ性がある。
しかし、創業社長のカリスマ性が大きければ大きいほど、その去り際、そして去ったあとには、巨大な陥穽が残されることになる。
セイコーの服部家、国際興業・小佐野賢治、ロッテ・重光武雄といった昭和を象徴する創業者の後継者たちは、いずれも大きな混沌を経験した。
ソニーを創業した盛田昭夫氏の長男・盛田英夫氏は、ソニー株をはじめ多額の資産を父から相続したが、それをスキー場開発やF1レースへの参戦などに膨大な資金をつぎ込み、ついにそのすべてを費消しつくした。盛田家の祖業である醸造業に取り組んだがそれもうまくいかず、それでも都心の高級ホテル住まいをつづけ、最後はその滞在費を払うこともできないところまで追い込まれた。
英夫氏は、「盛田昭夫」という巨大な存在から逃れ、克服するために自分だけの成功を追い求めたのかもしれないが、結局それは果たせなかった。
ユニバーサル・エンターテインメントの岡田家、大塚家具の大塚家、大戸屋の三森家、ゲオの遠藤家も、会社の経営権をめぐって、激しい内紛を展開している。
さらに、創業家の持つ巨額の資産には、「資本のハイエナ」と呼ばれるような地下金融の住人たちや、M資金という古典的な詐欺師たちが群がり、甘言を尽くしてカネを吸い取ろうとする。
目を覆うような悲喜劇は、そこに巨額の資産があるからこそ起こる。
リア王やマクベスを地で行く、裏切りと転落のドラマ。
経済事件取材のトップランナーである筆者が、その圧倒的な取材力と筆力によって構成する最上級の経済ノンフィクション。

内容説明

会社を追われたセイコー御曹司。ソニー創業者・盛田昭夫の不肖の息子。コロワイド、HIS創業者とM資本詐欺。圧巻の取材と膨大な資料で解き明かす、有名企業一族8家の相克。

目次

第1章 ユニバーサルエンターテインメント―岡田家
第2章 日韓ロッテグループ―重光家
第3章 大塚家具―大塚家
第4章 大戸屋ホールディングス―三森家
第5章 セイコーグループ―服部家
第6章 国際興業―小佐野家
第7章 ソニーグループ―盛田家
第8章 ゲオホールディングス―遠藤家
終章 血の紐帯を崇める信奉者たち

著者等紹介

高橋篤史[タカハシアツシ]
1968年愛知県生まれ。93年早稲田大学教育学部卒業。日刊工業新聞社を経て、98年から東洋経済新報社記者。2009年に同社を退社、現在はフリーランスのジャーナリストとして『週刊東洋経済』『文藝春秋』『FACTA』など各誌を中心に多数寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

102
ロッテグループの重光家/大塚家具の大塚家/セイコーグループの服部家/国際興業の小佐野家/ソニーグループの盛田家など8つの事例について、創業家の骨肉の争いが、微に入り細に入り紹介されている。莫大な利益を手にした創業者とその家族、それに群がるハイエナたちの欲に塗れた姿を、これでもかと8つも読まされたら、いい加減、辟易とした気持ちになる。本書には、企業を支える従業員やお客様の姿も全く出てこないし、コーポレートシチズンシップとしての考察も一切ない。創業家の内部を覗く出歯亀的興味からの発展が何もない、残念な内容。2023/07/31

道楽モン

25
日刊工業新聞記者出身の筆者による同族会社の崩壊物語。それぞれに割かれるページ数は少ないが、おそらく相当な資料と取材によって書かれているのだろう。1社だけでも優に1冊を上梓できるものを削りに削ってサラっと纏めている印象。もうこれで十分。あまりにも狂っている創業家の人々にゲンナリで、より深く知りたいとは思わない。そのあたりの匙加減、バランスが絶妙だ。親族による骨肉の戦いと陰謀の連続に、執着という人間の業の哀れさ恐ろしさを感じる。社員や顧客に対しての配慮がゼロに近いと思われる傲慢さも。人間って馬鹿だー。  2023/01/31

Nobu A

24
高橋篤史著書2冊目。22年刊行。前著「創価学会秘史」はあまり良い印象がないが、本書は読み応え有り。全国278万社余りの95%以上が同族会社。資本金百億円以上の会社では約50%だとか。有能が経営者が続くとは限らない。骨肉の争いが起きても不思議ではない。大塚家具、大戸屋、セイコー、ソニー、ゲオと誰もが知る企業も例外ではない。と達観気味に記しながら実は興味津々と頁を繰る。「大政奉還」「金城湯池」「経営の壟断」と独特の表現でスパイスが効き、興味深い内容。魑魅魍魎が蔓延るビジネスは一筋縄ではいかないよな。2023/12/21

yunyon

20
もう、終章の「血の紐帯~」が怖すぎる。やってることは、戦国時代とか、韓国歴史ドラマの後継者争いと全然変わらず、「売り家と唐様(からよう)で書く三代目」だったり、どう考えて詐欺としか思えないような「M資金」に関わったり…。庶民とは違う世界を見せていただきました。大塚家具の家具や姫のお話を詳しく読めて良かったです。2023/08/02

Katsuto Yoshinaga

14
本の雑誌ベスト10からの一冊。お家騒動が面白いのか、他人の不幸は蜜の味なのか、これが滅法面白かった。アルゼ(パチスロ)の岡田家、ロッテの重光家、大塚家具、大戸屋の三森家、セイコーの服部家、国際興業の小佐野家、ソニーの盛田家、ゲオの遠藤家、そして村上世彰の一族の盛衰が紹介されている。それぞれアクが強いイメージがある経営者たちで、イメージ通りであった。「それにしても…」とか「この親にしてナンチャラ」とか「うわぁ、バカ息子やん」というのが端的な感想で笑わしてくれた。ただ、カネの流れの説明部分はわかりづらかった。2023/05/16

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