出版社内容情報
私の一番、古い記憶は兄さまがひとさらいに連れていかれる光景だ。
兵頭北神、最初の事件。
大塚英志の封印されし代表作が2ヶ月連続刊行!
内容説明
私の一番、古い記憶は兄さまがひとさらいに連れていかれる光景だ。兵頭北神、最初の事件。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroh
17
偽史三部作の最終作。でも、『木島日記』は前に読んだしなあ……と北神の2作を今回読んだ。ヒロイン滝子は前作と同じだけれど、全く同じでもない。日本書紀に言う「一書に曰く」の関係という。柳田国男のうさん臭いこと。折口信夫と比べてもお役人で政治的であった人なのたから、さもありなん。北神の生い立ちめいたものも語られる。この世界の話をもっと読みたい。2022/12/05
ettyan えっちゃん
9
妹の滝子の視点で描かれるが、滝子の視点を見ているのが、現在の女性がと多少複雑だがすぐになれる。でも、この視点の移動と、語られるということがすでに、かたりに入っている。 自分は、もどき開口を先に読んでしまったが、本来は、この後にもどき開口を読むべきだったか。魔子と甘粕大尉の間にこんなやりとりがあったのね。甘粕のラストのあれは、帝都物語を思い出してしまう。 もとは、石神伝説だったが妹の力になったということで、はじめは石神を隠しているが、石神は、石神井という地名で有名だから、しゃくじな2025/01/27
AppleSugar
2
この読者にも一定のリテラシーが求められる感じ。 昔の大塚英志氏はもう少し読者に寄り添って、物語を進めて、途中からそれに飽きて尻すぼみになる、という感じがあったけど、今回は最初から最後まで、読者に媚びず、かきたい話を書いた感じ。 やっぱりテーマが面白いから、突然のSF展開とかあっても十分読める。2024/09/22
さばちゃん
0
何が本当で何が虚像か。ずっとこのお話に魅せられてる身だけど、理解が追いついてない🤣でも本当にすきだし、滝子ちゃんは可愛い。2023/04/10