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出版社内容情報
藤森高校ラグビー部主将の原田伊織。高校三年間の集大成として全国大会出場を目指し練習に励んでいたが、クラスメイトで藤森高校でも有名な美少女・瀬尾小春とふとした拍子に目が合うことに気がつく。母親からもゴリラと言われるような伊織と接点はなく、不思議に思っていた伊織だが、ある日小春に呼び止められる。
「あ、あのね原田くん。……わたしと一緒にお弁当……食べない?」
とまどいながらも浮かれる伊織だが、いざ小春の作ったお弁当を食べてみると――衝撃的に不味かった。だけど、小春の作る料理が不味いのにはある理由があって――？
第10回講談社ラノベ文庫新人賞＜佳作＞受賞作、登場！
内容説明
藤森高校ラグビー部主将の原田伊織。高校三年間の集大成として全国大会出場を目指し練習に励んでいたが、クラスメイトで藤森高校でも有名な美少女・瀬尾小春とふとした拍子に目が合うことに気がつく。母親からもゴリラと言われるような伊織と接点はなく、不思議に思っていた伊織だが、ある日小春に呼び止められる。「あ、あのね原田くん。…わたしと一緒にお弁当…食べない？」とまどいながらも浮かれる伊織だが、いざ小春の作ったお弁当を食べてみると―衝撃的に不味かった。だけど、小春の作る料理が不味いのにはある理由があって―？第１０回講談社ラノベ文庫新人賞“佳作”受賞作、登場！
著者等紹介
日日綴郎［ヒビツズロウ］
第１０回講談社ラノベ文庫新人賞にて佳作を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
40
ストイックに”花園”出場を目指す高校3年生のラガーマン伊織と、スランプ気味の美少女天才ピアニスト小春が『一緒に食べること』を通じて交流し、絆を深めていく学園青春ドラマでした。伊織の不器用さや小春が抱えた心の傷を、友人たちの支えて乗り越えて行く様子には大いに胸を打たれました。そして終盤のラグビーの試合の様子には、花園を目指す彼らの熱情に打ちのめされた思いがしました。彼らが輝かしい未来を歩んで行くことを祈るばかりです。傑作。2022/10/10
よっち
36
高校三年間の集大成として全国大会出場を目指し、ラグビー部の練習に励む主将の原田伊織。クラスメイトの美少女・瀬尾小春の依頼で彼女が作ったお弁当を食べるようになる青春小説。これまで接点がなかったのにふとした拍子に目が合うことに気がついた小春からの思わぬ依頼。小春の作る料理が衝撃的に不味いとある理由。それでも食べ続けて正直に感想を言う伊織と小春のささやかなひととき、少しずつ変わってゆくお互いの思いがあって、伊織の仲間たちも絡めながら、戸惑いすれ違う不器用な二人が向き合ってゆく結末にはぐっと来るものがありました。2022/09/29
しぇん
31
ラグビー、ピアノ、料理、友情、恋など色んな要素もりだくさんな、青春物語。主人公のまっすぐさと、ごはんを食べる事に関しての信念など中々気持ちよく読めました。メシマズヒロインは最近絶滅したかなと思ってましたが、上手く物語の主題にも絡めていてよかったです。2022/10/02
サキイカスルメ
25
全国大会出場を目指すラグビー部主将の原田伊織。ピアノで有名な美少女同級生瀬尾小春。小春が作ったお弁当を食べてほしいと言われ、昼休みを一緒に過ごすようになった2人の青春ストーリー。恋愛も部活も青春も全部盛りで面白かったです！メイン2人の不器用すぎるほどの真っすぐさ、挫折や逃げも経験し、周りからのサポートによって乗り越えていく熱さが素晴らしかった。主人公たちが追い詰められ胸が苦しくなる部分もありましたが、そこから立ち上がって自分らしく進んでいく姿が眩しい素敵な青春物語でした。2022/10/09
ひぬ
24
【電子】ラグビー部主将・原田伊織とピアノの天才とされる美少女・瀬尾小春のお弁当交流から始まる物語。小春から作ったお弁当を食べて欲しいと依頼される伊織ですが、その弁当は中々に衝撃的で…ほんわかしたお料理系交流ストーリーになるかと思いきや、良い意味で裏切られました。伊織のラグビー部での活動はもちろん、小春の背景もしっかりと描写されていました。色々と濃い物語ではありましたが、最終的に綺麗に一冊で纏まっていてとても良かったです。2023/09/15
