出版社内容情報
山口 裕之[ヤマグチ ヒロユキ]
著・文・その他
内容説明
新たなウイルスの出現によってテレワークが普及し、VR、AR、MR、さらにはメタバースととどまることなく進化する次世代の技術が話題にのぼる。これらはすべて「メディア」である。―だが、いったいメディアとは何か?それは私たちの役に立つ実用の道具か、あるいは、私たちを支配する日が近づいているのか?ベンヤミンの複製技術論に遡ってメディアの本質を問い、今日の技術の行く末を見晴るかす、碩学による原理の書。
目次
序章 現代のメディア世界と複製技術論
第1章 メディアの哲学のために
第2章 技術性と魔術性―メディア転換のなかの両極
第3章 メディアと知覚の変容
第4章 メディアの政治性
第5章 ハイパーテクストの彼方へ
著者等紹介
山口裕之[ヤマグチヒロユキ]
1962年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。大阪市立大学助教授を経て、東京外国語大学教授。専門は、ドイツ文学・メディア理論・表象文化論・翻訳論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Riko
2
図書館で借りた2022/10/20
Go Extreme
2
メディアの哲学のために: メディアとは メディアの転換 現代のメディア状況と複製 技術性と魔術性: メディアにおける世俗化 技術と魔術の弁証法 画像メディアと言語メディアの接合 メディアと知覚の変容: 技術と知覚 新しい技術メディアによる知覚の変容 モンタージュとリアリティ 視覚と触覚の思想史 メディアの政治性: 社会を規定する技術性 知識人とプロレタリアート 映画を受容する集合的身体 ハイパーテクストの彼方へ: 技術的複製可能性の時代の芸術作品の思考モデル ハイパーテクストの思想とヴァーチャルリアリティ2022/10/03