出版社内容情報
水島 かおり[ミズシマ カオリ]
著・文・その他
内容説明
家族って、ややこしい。万年思春期のお父ちゃんとの、嵐のような日々。
目次
序章 お父ちゃん、がんを宣告される
第1章 ある日あらわれたお父ちゃん
第2章 青春、そして芸能界へ!
第3章 荒れる我が家
第4章 ハチャメチャ家族旅行
第5章 寄り添う日々
第6章 お父ちゃんとの対決
第7章 七年ぶりの再会
第8章 力の限りがんと闘う
第9章 不思議な旅立ち
著者等紹介
水島かおり[ミズシマカオリ]
1964年東京都生まれ。女優、映画編集者、脚本家。友人のオーディションに同行してスカウトされ、’80年にTVドラマ『小さな追跡者』でデビュー。映画デビューは『ねらわれた学園』。アイドルユニット「Lady oh!」のメンバーとしても活動していた。女優として多数のドラマ、映画に出演。2010年代以降は、夫の映画監督・長崎俊一の作品に雲丹名義で映画編集に、また矢沢由美名義で脚本という形で、大きく関わっている。映画「いつか、いつも…いつまでも。」にも、脚本参加、また女優として出演している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
信兵衛
26
凄絶というか抱腹絶倒というか、これはもう実際に読んでみて貰わないと判らないこと。 といういう訳で、是非読んで実体験してみてください。お薦め。2022/12/28
miya_feel
14
壮絶な小説だった。おそらくこの家族小説を読んだ人の感想は、皆「壮絶な」「強烈な」「すさまじい」「恐るべき」という言葉を使って表現するのではないだろうか。いやなかなか凄いものを読んだという感想が真っ先に出てくる。この小説は女優であり脚本家でもある水島かおりさんの半自伝的小説であり家族愛に溢れるストーリーなのだけど、何が何だかもうアグレッシブであり度を越していて、ちょっとイッちゃっていて付いていけない部分もある家族の物語なのである。でも悲しみとか、可哀そうとか、痛ましいとかそのような気持ちにはならない不思議。2023/01/01
tetsubun1000mg
12
定期購読している「本の雑誌」の書評で紹介されていた本だったので選ぶ。 女優さんの半自伝的小説とあったが衝撃的な物語だった。 男相手にグーで殴って鼻や顎を骨折させたり親子で殴り合うなどまるで映画の世界。 母親も激しいが、父親もとんでもない嘘つきでグータラ、金銭感覚無しときている。 せっかく離れて暮らしていたのに、父親の病気と余命を聞くとほっておけなくなる。 本人が納得して自分で決めたのだからよかったのでしょう。 でも、父親の寿命が尽きる直前までおバカな会話のやり取りが気持ちが通じ合ってる感じがして良かった。2022/11/15
遠い日
12
俳優水島かおりさんの壮絶な自伝的小説。父も母もエキセントリック。センシティブなのに直情径行。口で通じなければ体を張って我を通す。こんな家庭に育ったら、強くもなるし開き直りもするし、早々と大人にさせられる。何度切ったかわからない親子の縁を、それでも最後に繋いだのはやはり血か。凄惨、苛烈、それでも一抹の明るさが底に見える気がするこのお父さんは、稀代の人誑し。なんとも魅力的なのだ。嘘つきのくせにぽろぽろ本音を吐く、そういうところがチャーミング。水島かおりさん、これを書き上げてやっと供養が済んだのでしょう。2022/09/07
ますずし
5
これが半自伝だというからすごいよなぁ。こんな家庭あるんだ。っうか、こんな父親看取れるんだ。お父ちゃんより水島かおりの方が凄いと思う。こんなにやさしくなれるのものかねぇ。俺は無理だなぁ。2023/02/05