出版社内容情報
犬の「くろ」が、夜をとおして、猫の「しろ」に思いをつのらせる。あいたいきもち、あえないきもち。やっとあえた時、命がかがやく。
内容説明
あいたいきもち、あえないきもち。ブラチスラバ世界絵本原画展金のりんご賞・金牌受賞作家の最新作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちえ
38
会いたい、会いたい、会えるかな?気持ちがどんどん膨らんで行くときのあの感じ。ドキドキ、ワクワクが伝わってくるU^ェ^Uほぼ黒白、個人的にはきくちちきさんの絵本はカラフルな方が好みか。2022/12/03
ヒラP@ehon.gohon
37
クロは犬の名前でした。 モノトーンの黒い世界で、会いたい会いたいと連呼する黒い犬でした。 荒っぽいタッチっで描かれた不思議な世界ですが、お相手が、白い猫だとは。 意外な展開に驚きながら、同じ大きさのクロとシロの対面に感動してしまいました。 なぜか理屈抜きに、心に響く絵本です。2023/01/02
anne@灯れ松明の火
29
新着棚で。白猫のしろと 黒犬のくろのお話「しろとくろ」シリーズ(?) 「しろとくろ」は首輪と舌の赤色が効いていたけれど、こちらはあえての黒一色。真っ黒の中で跳ね回る姿と 白抜き文字の”あいたい”から、くろの気持ちが強く強く伝わる。どんどん高まる気持ちを虫や鳥、花も盛り上げる。そして、ラストに、初めて別の色が! くろと しろの気持ちがこの色で、また強く伝わってくる。描き殴ったように見える絵だけど、展覧会を観た時、ひとつの作品に対しての下描き枚数は大量だった。これもそうなんだろうな。2022/12/31
Cinejazz
25
〝空が キラキラ ほほ笑んでくれた。「あいたいな...あいたい あいたい...ねえ あえる?」・・・〟犬の「くろ」が、夜をとおして、猫の「しろ」に思いを募らせ、星の輝く夜空の下を駆けまわる。会いたい気持ち、会えない気持ち。やっと会えた時、「くろ」の命が輝く・・・。2025/04/02
わむう
24
犬が鳥や月に「会える?」と尋ねても誰も返事をしてくれない。会いたい気持ちから土を掘り返したり遠吠えするが願いは叶わない。小屋を飛び出し走って行くと、会いたかった猫に会える。そして心からたった一言「大好き」と伝える。再会できたページだけがカラーなのが印象的な本。2023/05/12