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出版社内容情報
ミステリーの最前線を見逃すな! どれを読んでもハズレなし、珠玉の短編推理小説が詰まった一冊!
第75回日本推理作家協会賞短編部門受賞作も収録!
2021年に発表された短編推理小説の中から、プロの読み手たちが熟練の目で選び抜いた作品を収録。
長年の愛好者に向けたコレクションとしても、ミステリーの入門書としてもぴったりの一冊。
新鋭からベテランまでキャリアに関係なく、「とにかく面白くて優れた」短篇のみを集めました。
巻末には昨年のミステリー界の動向を記した「推理小説・二〇二一年」に加え、推理小説関係の受賞作を完全網羅したリストも収録!
内容説明
2021年に発表された短編ミステリーのなかから、珠玉の8作を厳選。ミステリー界の最前線がわかる、日本推理作家協会公式年鑑。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごみごみ
63
「昨年発表された短編小説の中から日本推理作家協会が責任を持って選んだ粒よりの傑作ミステリー八編」という京極夏彦代表理事の前書きどおり。お目当ての芦沢さんは、過去の事件に隠された秘密がゾワリとくる物件ネタ「アイランドキッチン」 最終話にふさわしい米澤さんは、交通事故の目撃情報に違和感を抱く刑事の勘に感心させられる「ねむけ」 一番好みは、初読み作家杉山さんの、高校野球のサイン盗みを題材に、選手たちの葛藤と友情を描いた青春ミステリ「光を描く」試合中の情報量とその処理能力がハンパない!スポーツ選手ってすごいな。2022/10/29
さっこ
61
2021年に発表されたミステリ8話短編集。既読の作品も結構多かった。人間ドラマにミステリが加わった感じ。川瀬さんの作品は児童虐待を扱っていて、心が塞ぐ。芦沢さんの作品はホラーとも思える粘着な女の人にイライラさせられた。2022/09/12
ひさか
37
2022年6月講談社から刊行。8つの短編アンソロジー。逸木さん、大山さんともに第75回(2022年)日本推理作家協会賞短編部門受賞作だけあってすごく面白い。これが読めただけで満足。芦沢さん、大門さん、笛吹さんは、既読だが面白い。今年も良いチョイスです。2022/09/28
さこぽん
33
なんとなく手に取ったけど大当たり★京極夏彦の「面白くないわけがない」の言葉通りの傑作揃い。 ピアノ売り、アリバイ崩しの時計屋さん、仕立て屋探偵、アイランドキッチン、高校野球などなど。警察犬と犬係の絆を描いた大門剛明の「手綱を引く」がいちばん好き。大切なものを護るためにすべてを失ってしまったけど、一筋の光が差し込むラストに安堵感。2022/07/20
stobe1904
32
【選りすぐりのミステリ短編集】プロの読み手たちが選ぶ年度を代表するミステリ短編集。選りすぐりのミステリ短編を毎年楽しみに待っている。今年は謎解きをテーマにしたミステリが多く、どの作品のレベルも非常に高い。お気に入りは音楽をテーマにした『スケーターズ・ワルツ』と『アイランドキッチン』の2作。短編ながら読み応え十分。来年の出版までまだ長いが、気長に待ちたい。★★★★☆2022/08/14