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出版社内容情報
虎走 かける[コバシリ カケル]
著・文・その他
いわさき たかし[イワサキ タカシ]
イラスト
しずま よしのり[シズマ ヨシノリ]
著・文・その他
内容説明
“禁書館”を拠点に、魔法薬の研究者として名をはせたセービル。魔法薬は世界に広まり、誰もが気楽に魔法を使える時代が訪れた。そんなセービルにある日ロスが知らせた、違法な魔法薬の存在。それをもたらしたのは、かつてロスさえも沈んだ、誰も越えられないはずの“死の海域”を越えてきた、新世界からの来訪者だった。魔術の発展。魔力枯渇。階級制度―明らかになる新世界の情報。そしてセービルは、ホルトやクドーといった仲間たちとともに、使節団として新世界に向かうため“死の海域”へと出航するが…!?「行くぞセブ君!新章の幕開けじゃ!」TVアニメ化・コミカライズも大人気の本格ファンタジー最新刊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
16
禁書館を拠点に魔法薬の研究者として名をはせたセービル。ロスから知らされた違法な魔法薬の捜査に乗りだそうとした矢先、それをもたらした異邦人ハル・ベルの案内で"死の海域"の先にある新世界へと赴く新章開幕。前巻から四年経過し、ホルト、クドーの成長が楽しいスタート。ゼロ、傭兵を筆頭にお馴染みのメンバーが乗り込んだ新世界は高度に魔術が発展しているものの、魔力の枯渇、階級制度と問題だらけでハードな内容がてんこ盛り。使節団との交流で芽生えから確信へと変わるハル・ベルの問題意識が面白い。不穏なラストとともに次巻が楽しみ。2022/04/10
■■■(伏せ字)
4
学びが深い!西洋だとファンタジーをSFのサブジャンルと見なすことが多いそうで、なんでかって言うと、ワイらとは違う社会、世界、法則を仮構することが本義と考えてるからなんよね。と言いつつこの定義を満足させるファンタジーはそうそう生まれないので、(読者にとっての)異世界人から見た異世界をがっぷり受け止めて作品世界の深みを改めて証明したこの巻を読めてありがてえありがてえ。エンタメとしてもみっちり楽しませつつうまそげな伏線ばらまいたから今すぐ次くれ!あとうさぴょんの挿し絵ラストまで引っ張ってんのエモミティたけぇな!2022/04/15
ぎゃぐれー
3
まさかの新世界へ。こういう展開は北へ向かうときにやるかと思っていたが、期待していたような展開になり満足。でも新世界編がこの1巻で終わらせてしまうのはなんかもったいない気もする。2022/08/10
ZIN
1
前作よりスピーディーかつテンポよくて面白い。今回はちょっとパワープレーしすぎな気もしたが、戦争の落としどころをどうするか気になる2022/04/03
木花咲耶
0
新世界が出てきて一気に世界が小さくなってきたな。作品世界の広さって物理的な広さじゃなくて出来ることやれることの広がりだと思うから今回みたいに移動距離がどれだけ広がっても、新しくできることが増えてないと単なる内輪ネタに近い。今巻った結局はのところ大きな転換の序章なんだけど、セービルなりホルトなりクドーの判断が物語にほとんどなにも影響がない。そもそもお使いイベントで自由度もないから準備を延々と見せられただけのような。次巻で3人の決断なり成長に期待。2022/05/12