講談社選書メチエ<br> 創価学会―現代日本の模倣国家

個数:
電子版価格
¥2,530
  • 電子版あり

講談社選書メチエ
創価学会―現代日本の模倣国家

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月08日 02時33分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065268544
  • NDC分類 188.98
  • Cコード C0314

出版社内容情報

【なぜ彼らは献身し、国家を模倣するのか?】
20年にわたるフィールドワーク、その成果のすべて。
-----
「絶対に『人間革命』をお読みなさいよ。全部本当なんですから―ウソじゃないの!」(2007年9月14日早朝、著者と古参の婦人部員との電話より)
-----

創価学会の信者として生きるとは、どういうことか。
彼らはなぜ、いかにして、池田大作の言動を聖典としてきたのか。
「広宣流布」に生活を捧げる者、教義の学習と教育に献身する者、あるいは、信者家庭に生まれ育ち苦悩する者……
二〇年以上にわたって創価学会員コミュニティに分け入り、彼らと交流を重ねたフィールドワークの成果と、文献資料を渉猟しての綿密な理論的分析が、ここに結実した。
国内八〇〇万世帯・海外二〇〇万人以上とも謳われる信者を擁し、「人間革命」を標榜するこの宗教組織が、日本社会にとってどのような意味をもつのか。それを知るための、必読書!

米ノースカロライナ州立大学教授である著者は、20年以上にわたって創価学会を歴史学的かつ民族誌学的に研究してきた。
本書は、文献資料を通しての分析にとどまらず、信者たちと直接顔を合わせ、コミュニティに身を投じて調査を行う参与観察を精力的に重ねた成果が、本書として結実した。
牧口常三郎による創価教育学会の設立から、戸田城聖、池田大作のもとで拡大してきた組織の構造と発展、小説『人間革命』や「聖教新聞」といったメディア展開、創価大学に代表される教育機関の設立、そして公明党という政党……創価学会という存在の全体像を、理論的分析と丁寧なフィールドワークによって明らかにした、圧倒的達成。

【本書「はじめに」より】
本書に登場する学会員たちは友人だ。何やら中立性を醸し出そうとする不誠実な試みである「情報源(インフォーマント)」という用語を私は拒否する。(中略)私の分析は当然ながら、自分が学会員たちと築いた個人的なつながりに彩られているが、私は絶えず、創価学会に対して共感はしつつも批判的な視点を保とうとしてきた。

【本書の内容】
はじめに
第一章 模倣国家としての創価学会
第二章 知的協会から宗教へ――創価学会の歴史
第三章 創価学会のドラマチックな物語【ナラティブ】
第四章 正典への参加――新宗教における聖典の形成
第五章 若者の育成――標準化教育を通じた師弟関係
第六章 良妻賢母と改宗の歩兵たち
おわりに
監修者あとがき

*2019年 University of Hawai‘i Press 刊行の、SOKAGAKKAI’S HUMAN REVOLUTION の邦訳書です。

内容説明

創価学会の信者として生きるとは、どういうことか。彼らはなぜ、いかにして、池田大作の言動を聖典としてきたのか。「広宣流布」に生活を捧げる者、教義の学習と教育に献身する者、あるいは、信者家庭に生まれ育ち苦悩する者…二〇年近くにわたって創価学会員コミュニティに分け入り、彼らと交流を重ねたフィールドワークの成果と、文献資料を渉猟しての綿密な理論的分析が、ここに結実した。国内八〇〇万世帯とも謳われる信者を擁し、「人間革命」を標榜するこの宗教組織が、日本社会にとってどのような意味をもつのかを知るための、必読書。

目次

第1章 模倣国家としての創価学会
第2章 知的協会から宗教へ―創価学会の歴史
第3章 創価学会のドラマチックな物語
第4章 正典への参加―新宗教における聖典の形成
第5章 若者の育成―標準化教育を通じた師弟関係
第6章 良妻賢母と改宗の歩兵たち

著者等紹介

マクローリン,レヴィ[マクローリン,レヴィ] [McLaughlin,Levi]
1972年生まれ。トロント大学卒業、同大学大学院修士課程修了。東京大学、関西学院大学への留学ののち、プリンストン大学Ph.Dを取得。國學院大學研究員等を経て、現在、アメリカのノースカロライナ州立大学哲学・宗教学部教授。専攻は宗教学

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年生まれ。評論家・翻訳家。調査会社勤務の傍ら、幅広い分野で執筆、翻訳を手がける

中野毅[ナカノツヨシ]
1947年生まれ。筑波大学大学院博士課程満期退学。創価大学名誉教授、国際宗教研究所顧問。博士(文学)。専攻は、宗教学、比較宗教学、宗教社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

49
訳者は山形浩生が担当。毎回のおなじみの、饒舌で攻撃的な「訳者あとがき」が未収録なのは、なぜでしょうかね。「著者あとがき」「監修者あとがき」はきちんと収録されている。2025/03/25

さとうしん

19
「模倣国家」としての創価学会、牧口・戸田・池田の三代の会長の事跡、学会における女性の扱いと彼女たちが果たした役割等々話題は多岐にのぼるが、最も印象的なのは会員に読書に試験、そして丸暗記を含めた学習が求められることである。特に読書は『人間革命』など学会の出版物だけでなく、『三国志』や『巌窟王』など池田大作の愛読書についても求められることがあるらしく、他の宗教団体と比べても出色ではないかと思う。思わぬ形で読書と学習の効用を思い知らされた。その他生々しい参与観察の成果も読みどころ。2024/10/05

12
書店の店頭に並んでいるのを見て買ったのですが、なかなか面白い内容の本です。 著者はアメリカ出身の社会学者です。00年代ごろに創価学会の市井の信者のネットワークにおいて参与観察を行った結果をもとに、著者が執筆した博士論文をもとにして、2016年に英語で出版された著書の和訳となります。 訳者は『20世紀の資本』の訳者のひとりである山形浩生で、創価大学の教授であった宗教社会学者の中野毅が監修をしています。2024/08/21

わび

4
20年以上にわたり創価学会を参与観察してきた研究者による分析。著者は学会員と共に教学試験を受験するほどに溶け込んだだけに、描写にいちいち生活感があふれている。勉強は全くダメだがコミュ力で3人も改宗させて創価班に加わった雄二、実家と縁を切り、集会にも出ないが題目は唱え続ける二世の美穂、渡辺家の集会で自然に挟まれる選挙応援の様子など興味は尽きない。が、豊饒で一筋縄でない事例に対して「模倣国家」の枠組みは力負けしている印象。官僚制+メディアや教育を通じた支配自体は近代の組織にありふれたものでしかないと思うが。2024/09/09

人生ゴルディアス

3
もちろん名前は知ってるが実態はまったく知らず、仏教系なのかと初めて知った。著者は学会が国家制度を模倣している(のでうまくいった)論にこだわってるが、死後の利益だけ謳う系宗教でなく、経世済民も手掛けようとなったら大体同じ型に発展するのではと思うし、そもそも二代目会長が企業人なんだから、官僚制とかはその延長なのではと思った。また学会が広まるにつれ師弟の縦の繋がりだけでは地理的に離れたりと不都合が出てきてブロック制にしたとかも、山口組を想起する。こっちも多分同じ問題構造だったと思われるので、学会特有じゃない気が2025/01/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22011847
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品