出版社内容情報
神永 曉[カミナガ サトル]
監修
内容説明
「数」と聞いて思いうかべることばは、何だろう?もののりょうや時間、たんい、わり合…。「数える」ということから、幾星霜、数多のことばが生みだされてきた。そこに、人びとが数を大切に使ってきたこと、ねがいや遊び心までも感じることができるんだ。この本を開いてみると、「数」が表す世界の広がりが、見えてくるよ―。
目次
たくさんを表すことば おびただしい
わずかを表すことば 一あく
文化をつたえる数 千両役者
数え方を表すことば 八艘とび
たんいを表すことば 尺
人のようすを表す数 一丸となる
しぜんを表す数のことば 六花
日本人がすきな数「三」 三ずの川
わり合を表すことば 百発百中
ひとまわりを表す数のことば しゅう期
時間を表すことば 幾星霜
著者等紹介
神永曉[カミナガサトル]
国語辞典編集者。1956年千葉県生まれ。元小学館辞典編集部編集長。小学館に入社後、37年間辞書編集に携わる。「NPO法人こども・ことば研究所」副理事長としても活躍し、「辞書引き学習」の講習会や子ども向けワークショップなどを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
94
「いろ」に引き続き、「かず」にまつわる言いまわしを、数多くの写真と共に、古典や小説からの引用から紹介している。「無量大数」は69桁の数の数え方。「一あく」は一握り。「一さお」はたんすの数え方。一尺は、親指と人差し指を広げた幅二つ分。「六花」は雪の結晶。「幾星霜」とは長い年月のこと。そして、ippon(一本)は柔道を通じて世界に広がった言葉で、海外の辞書にも載っています。馴染みのない、知らない言葉に出会いました。この絵本で、日本語の懐の深さに触れることが出来ます。2022/04/22
たまきら
42
いろが気に入ったのでシリーズを取り寄せ、楽しく読んでいたら…表紙でもある国芳の絵が、土蔵の棟上げ=一丸。いま浅草の土蔵を移築のために解体中で、その記録をしています。多くの人の協力でここまで来たこのプロジェクト。まさに一丸だなあ…と感激。 2022/04/22
ちえ
37
読友さんたちのレビューで知り3冊まとめて借りてきました。写真もきれいで日本の言葉の深さ、豊かさを感じます。ただ最初「おびただしい」のスーパーカミオカンデの写真はゾワゾワですが…。大きい桁のよび方、子供の頃に声に出して覚えたけれど、小さい桁もこんなにあるのね~。「刹那」や「虚空」「清浄」が桁に使われるとは。数え方、山は「ざ」とは知りませんでした。2023/05/03
kayo
28
表紙の絵はどんなかずを表したものでしょう?答えはCMの後!というのは嘘で、ぜひ本を開いてみてください。縫い止め折れ部分のど真ん中なので本を開いたらこの頁が現れます。「かず」の視点があっちこっちするので統一感がない感じが否めませんが、シリーズ通してのビジュアル重視は共通。掲載されている言葉を語彙に加えたら会話も膨らみます。最初の方の頁にある兆より大きい&一より小さい数の単位を頑張って覚えたら、学校のみんなに博士って呼んでもらえそうですよ。2022/04/19
ヒラP@ehon.gohon
24
一見数にまつわるお話とは思えないほどに、深堀した内容の絵本です。 日ごろ使っている言い回しが数に関係していたことに、数へのこだわりを感じました。 言葉を再認識させられるような絵本です。 じっくりと噛みしめたい絵本です。2022/06/06
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