文学の扉<br> シャンシャン、夏だより

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文学の扉
シャンシャン、夏だより

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  • サイズ 46判/ページ数 160p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065263877
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

「この町で、いままでにクマゼミの声をきいたことってある?」

両親から農家のあとをついでくれることを期待されている野歩人(のぶと)は、転校してきてからだれにも心を開かず、まわりから距離を置かれている川村ちとせが、クマゼミをつかまえようとしているところに出くわした。ちとせは、この町にはクマゼミがほとんどおらず、とてもめずらしかったのに逃がしてしまったと、野歩人に怒りをぶつける。
この町にクマゼミがいることを証明できれば自由研究で市長賞を取れるのではないかと考えた野歩人と親友のカモッチは、協力してクマゼミさがしに奔走するが――。
田園風景の残る千葉の町を舞台に、丹念に生き物を観察する小学生たちと、彼らの揺れ動く心情を描いた、12歳のひと夏のものがたり。


第23回ちゅうでん児童文学賞 大賞受賞作品。
[選考委員:斉藤洋氏、富安陽子氏]

物語がはじまった瞬間、読者はこの少女の魅力にとりつかれてしまうか、あるいは、この少女に対する嫌悪感で本を閉じるかもしれない。――斉藤洋
輝かしい子どもらの夏を瑞々しく描く作品の基盤には、土を耕し自然と向き合って生きる農家の人々の営みに対する愛情と信頼が感じられました。――富安陽子

内容説明

「この町で、いままでにクマゼミの声をきいたことってある?」転校生のちとせにいわれ、この町でクマゼミを見かけていないことに気がついたノブトは、自由研究で市長賞を取ろうと、クマゼミさがしに奔走するが―。さわやかな風が吹きぬける、ひと夏のものがたり。第23回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞。

著者等紹介

浅野竜[アサノリュウ]
静岡県出身。児童文学草原賞、小川未明文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

53
小学6年生の夏。小学校の最高学年となると、気持ちも、役目もいろいろ変わる。農家に生まれた主人公と、その周囲を巡るものがたりが、愛おしい。上手く表現できない気持ちが、とても伝わってくる。さらに、この装丁や中の挿絵のタッチが独特であり、かつ、ものがたりにマッチしている。生まれた場所で生きていくことの意味を考える。きっと、この子たちは、悩みながらもきちんと生きていくだろうと思う。2022/07/30

J7(読メ低浮上中)

21
図書館にあった夏らしい爽やかな表紙につられて読了。千葉の田園風景で育つ小学生のひと夏の成長を描いた児童書。小中学生むけの小説だけど、複雑な家庭事情をもつクラスメイトや家業である農業を継ぐのかという将来の悩みなど、むしろ大人の目線でみる今だからこそ実感できるさまざまな出来事が起きる。子どもながらにそれに直面したときの戸惑い、そして真っ直ぐに向き合う心の描き方がみずみずしかった。小学生のとき読書をしていて、冒険もファンタジーも出てこないが、リアルな心情を伝えようとしていた本もたくさんあったことを思い出した。2022/06/15

マツユキ

20
農家の子供、ノブトの6年生の夏休みの物語。引っ越してくる家庭が増えたけど、寂しくなる一方の地域で、クマゼミを探す事になり…。クマゼミ探し、楽しい。すぐ近くに自然があっても、気づかない事は多いものです。二人の同級生、私立中学受験で忙しいカモッチと、学校での態度が悪い川村とのやりとりも興味深い。地球環境とか、友人の家庭環境とか、深刻なんだけど、小6の男の子が前向きに生きているのが、清々しいです。2022/07/11

雪丸 風人

12
見どころの多い作品でした。主人公は米作り農家の小6男子。自由研究でクマゼミの生態を知ろうと奔走する彼が、勉強で忙しい友人や心を閉ざす転校生との関わりを通して成長していく物語です。農業の大変さや大切さがよく伝わってきました。この本のおかげで食に感謝する気持ちが増した気がします。子どもにはどうすることもできない”親ガチャ問題”についても深く考えさせられましたね。特に印象的だったのは、家庭に恵まれなかった少女の「あたしも、できれば、こんな家に生まれたかった」という切なる声でした。(対象年齢は11歳以上かな?)2022/06/13

遠い日

11
小六のノブトのクマゼミ探しの夏。転校生の川村ちとせとの家族ぐるみのやり取りを通して、感じることも考えることも多い夏休み。代々農家の子どもとして地域の繋がりの中で暮らすノブトたち。田舎にも宅地開発の波は押し寄せ、環境は確実に変わっている。クマゼミの北上もそれに関係するし、台風の大雨が土砂を押し流すのもそれだ。農業の凄さ、すばらしさにも感動をもらう。川村の家庭事情の世知辛さには胸絞られたが、彼女が「頼ってもいい」と知れた経験は貴重なことだった。ひと夏がみんなを変えた。変わるべく変えたのだ。2022/07/13

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