出版社内容情報
神永 曉[カミナガ サトル]
監修
内容説明
「とき色」ってどんな色?着てはいけない色があったって本当?…選びぬいた100以上の「いろ」のことば。見てわかる、ビジュアル日本語ずかん。
目次
赤を表すことば―くれない
青を表すことば―あい色
しぜんから見つけた色(1)花―やまぶき色
しぜんから見つけた色(2)鳥―とき色
五感をふるわせる色―月白
流行した色(1)平安の「おしゃれ」―かさねの色
流行した色(2)江戸の「しゃれ」―団十郎茶
とくべつな色―群青色
おいしい色―かき色
見に行きたい色―しっ黒
著者等紹介
神永曉[カミナガサトル]
国語辞典編集者。1956年千葉県生まれ。元小学館辞典編集部編集長。小学館に入社後、37年間辞書編集に携わり、「NPO法人こども・ことば研究所」副理事長としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
107
日本語には様々な色に関することばがあります。くれない・あい色・やまぶき色・とき色・月白・かさねの色・団十郎茶・群青色・かき色・しっ黒。それぞれの色の元になる花や鳥、食べ物などを写真で見せて、古典の文章の抜粋を載せていて楽しめます。例えば、尾形光琳「燕子花図屏風」と群青色のように。この絵本は、根津美術館の店内で見つけました。江戸時代、贅沢が禁止された頃に茶色とねずみ色の種類が増えて、さくらねずみやうめねずみ、こび茶やちょう字茶など洒落て粋な色も生まれた。天皇以外は身につけてはいけない色・黄櫨染は初耳でした。2022/04/21
とよぽん
55
「日本のことばずかん」シリーズ全3巻の「いろ」。神永さん、子ども向けに監修なさったとはいえ、なかなか本格的な内容に驚いた。写真の鮮やかさ、色の名前の由来、身分と着物の色、動植物など自然と色との関係などなど、わずか48ページの中に情報がぎっしり詰まっている。「そら」「かず」も気になる。2022/01/30
たまきら
36
すごくきれいな本です。日本のことばずかん、という言葉も素敵。むかし甕覗色、という言葉を知った時にいいなあ…と思いました。世界中で色々な素敵な色の言葉があると思いますが、日本のこういう感覚、うっとりします。2022/04/07
ちえ
35
なんて豊かな色を表す言葉の数々。花、鳥、、自然、食べ物…あらゆるものから色を表す言葉を生み出してきた。〈月白〉〈夏虫色〉〈海松色〉〈落ち栗色〉等の言葉も美しい。着るものの「かさね」を表現する色もあるなんて。贅沢を禁止された江戸時代、地味な茶色やねずみ色をおしゃれに使う工夫で生まれた粋な色〈さくらねずみ〉〈べにけしねずみ〉〈ろこう茶〉〈ちょうじ茶〉等等。昔は身分の高い人しか身に着けられなかった色もあれば、庶民に許された「ゆるし色」もあったとは。このシリーズはとても面白い。2023/05/04
kayo
33
色を表す和名は美しい。植物や鉱物、食物、自然界のあらゆる生物から由来するもの。表紙の役者絵は市川團十郎。代々の團十郎が身につけた色を団十郎茶と言う。茶色と鼠色は四十八茶百鼠と言われ、地味ながらも微妙な色の違いで多種多様。贅沢を禁止された江戸っ子の粋が生んだ色。色の背景にあるものが分かる良書。眺めるだけでも美しい色が心になだれ込んで癒される。2022/04/16
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