出版社内容情報
-「政府は貧しい人々の面倒を見るべきか?」
これは、世界47ヵ国を対象にして、アメリカのピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が2007年に行った調査に含まれる質問の一つです。この質問に「面倒を見るべき」と答えた人の割合が最も高かったのはスペインで、実に96%にのぼりました。では、その割合が最も低い59%だったのは、どの国でしょう?――それが、日本にほかなりません。つまり、約4割の日本人は、貧しい人や困っている人を自分で助けないばかりか、公の力で助けることにも同意してい
内容説明
日本は「おもてなしの国」と言われ、自分たちでもそう思っています。ところが、「世界人助け指数」では、日本は126ヵ国中107位、そして「世界価値観調査」で「他国の人は信頼できる」と答えた人はオランダ15.4%、アメリカ8.1%に対して、日本はわずか0.2%。つまり、日本は他人にも他国にも「やさしくない国」なのです。では、昔からずっとそういう国だったのでしょうか。本書は、その真相を歴史的・社会的な視線で探っていきます。「自己責任」や「自助」が声高に叫ばれるこの国で、私たちはどこに向かっていくべきなのか―今こそ読むべき、この国の真実と希望がここにあります。
目次
序章 人にやさしくない、貧しい国ニッポン
第1章 他人を信頼しない日本人
第2章 そもそも、なぜ人は他人を助けるのか
第3章 日本人の社会参加
第4章 利己主義の社会的帰結
第5章 日本はベーシック・インカムを導入すべきか
著者等紹介
田中世紀[タナカセイキ]
1982年、島根県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、オランダ王国フローニンゲン大学助教授。専門は、政治学・国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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