星海社ＦＩＣＴＩＯＮＳ １０文字ホラー〈１〉

氏田 雄介【編】

星海社（2021/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 272p／高さ 19cm
• 商品コード 9784065257999
• NDC分類 913.68
• Cコード C0093

出版社内容情報

twitterで話題沸騰の10文字ホラーが待望の書籍化！　たちまち集まった10万作から精選した極上ホラーアンソロジー第一弾。

内容説明

世界最短の極上ホラー。ルールは「文字数を１０文字ぴったりに収めること」だけ。１０万作の応募から選びに選び抜いた傑作中の傑作。

目次

声と骨だけ焼け残った
鍵が掛けられた三面鏡
人権は売り切れました
沈めたあの子と同じ顔
廃病院に向かう救急車
子どもが皆私を指差す
一部屋だけ異常に安い
鏡持込み禁止の村祭で
声だけは母の物だった
小銭ケースに無数の歯
枯れた池から溺れる声

著者等紹介

氏田雄介［ウジタユウスケ］
１９８９年、愛知県生まれ。企画作家。株式会社考え中代表（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[☆よいこ]

#10文字ホラー「世界一短い怪談」Twitterで募集され1週間に10万件の作品が集まったらしい。厳選した作品を編纂したもの。一文字の意味が重い[1.声と骨だけが焼け残った][2.鍵が掛けられた三面鏡][3.人権は売り切れました][4.沈めたあの子と同じ顔][5.廃病院に向かう救急車][6.子どもが皆私を指さす][7.一部屋だけ異常に安い][8.鏡持込み禁止の村祭りで][9.声だけは母の物だった][10.小銭ケースに無数の歯][11.枯れた池から溺れる声]▽場所に纏わるもの、無いものが在る恐怖、闇の中の音

2022/03/25

[すけまる]

その名の通り10文字のみで表現するホラー。想像力が試される。中にはほぅ〜と思わされるものもありなかなか楽しめた。個人的には第三章　人権は売り切れました　にヒット多し。あと、IT系も好き。多分現代においてITとホラーは結びつきそうもないというところから余計ハッとするんだと思う。肩周りに複数の顔認識　とかメンバーと同数の既読　とか。不老不死0歳児の子守　は本気で嫌笑

2022/02/25

[りお]

3の方を先に読んで面白かったから1も読んでみた。10文字で解説もないから読み手の想像力か試される、想像が掻き立てられるのが良い。10文字という制限実際自分が文を作ろうと思ったら結構難しいですね…。

2022/07/14

[*+:。.もも.。:+*]

よくも10文字でこんなに怖くできたもんだ。短いからこそその先への想像力が働いてしまう。夜には読まない。

2022/04/14

[チイノスケ]

Twitterで募集した10文字で「怖い」文章を作って集めた本。 「鏡」は怖い話にマッチするのかなぁ、印象的なキーワードに感じました。 10文字とはいえぞわっ、とする文章が多くてすごいなぁ、と思いました。 ホラーというか、現実的に「怖い」文章もあってそのあたりがまた良かったです(〃艸〃)ﾑﾌｯ

2022/12/01