講談社学術文庫<br> 易学―成立と展開

個数:
電子版価格
¥1,265
  • 電書あり

講談社学術文庫
易学―成立と展開

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月23日 23時41分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065250112
  • NDC分類 123.1
  • Cコード C0110

出版社内容情報

〈なぜ「占い」が儒教の核心的原理なのか?〉
〈大いなる矛盾に満ちた「中国的二元論」の思想史〉

哲学的であって通俗的、神秘的であって合理的―
陰と陽による二元論で世界を把握しようとする思考様式が、先秦から清朝に至るまでの哲学、世界観、歴史観を貫いていることを示す、碩学による無二の思想史。
易を知ることは、「中国的思考」の本質を理解することである!

【本書より】
―最も中国独自のもの、それは易―
易には逆説めいたものがある。法則の中の破格を容認する。論理より象徴、数をよしとする。これは中国の学問芸術について見られる。易は人の運命を天道と一つに見る。中国の歴史の見方とつながるところがある。(第四章より)

【解題・三浦國雄】
「本書は『易経』というテクストに焦点を絞り、それがどのようにして成立し、漢代から清朝に至るまで、どのような解釈が施されたか(つまりどのように読まれたか)を解明しようとしたものである。その際、『易経』や注解および注解者の内部に降り立って分析する一方(「心理」や「意識」「無意識」の語がよく使われる)、そのような読解が生み出された根拠を注解者の内面とともに外面│すなわち彼らが生きていた時代相にも求めるところに本書の独自性がある。その結果として、本書のボリュームの大半を占める第一章(易経の成立)と第二章(易学の展開)がおのずから先秦から清代に至る思想史になっているのであるが、これは余人には真似のできない著者の独壇場と云ってよい」

【本書の内容】
第一章 易経の成立
 第一節 通説とその批判
 第二節 易の発生基盤
 第三節 経
 第四節 左伝に見える易
 第五節 彖と象
 第六節 陰陽
 第七節 繋辞
 第八節 十翼の完成
第二章 易学の展開
 第一節 前漢の易
 第二節 後漢の易学
 第三節 王弼、それ以後
 第四節 宋・明の易説
 第五節 清朝の易学
第三章 筮法
第四章 易と中国人のものの考え方
解題 三浦國雄

※1960年にサーラ叢書(平楽寺書店)より刊行された同名書の文庫化です。

内容説明

占いの書である『易経』が、なぜ儒教の聖典になったのか?哲学的であって通俗的、神秘的であって合理的―陰と陽による二元論で世界を把握しようとする思考様式が、先秦から清代に至るまでの哲学、世界観、歴史観を貫いていることを示す、碩学による無二の思想史。易を知ることは、「中国的思考」の本質を理解することである!

目次

第1章 易経の成立(通説とその批判;易の発生基盤;経;左伝に見える易;彖と象;陰陽;〓辞;十翼の完成)
第2章 易学の展開(前漢の易;後漢の易学;王弼、それ以後;宋・明の易説;清朝の易学)
第3章 筮法
第4章 易と中国人のものの考え方

著者等紹介

本田済[ホンダワタル]
1920‐2009年。伊勢に生まれ、のち京都にて育つ。京都帝国大学文学部支那哲学史科卒。『易経の思想史的研究』により文学博士(京都大学)。大阪市立大学教授、梅花女子大学学長を歴任。元日本道教学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

6
古代における易の成立と、漢代以後の易学の展開との(ほぼ)二部構成。易、特に経文の成立は卦爻辞を寄せ集めて共通して見える文字を卦名としたことなど、啓発的である。易学の展開は易の解釈を中心とした経学史という趣きがある。陰陽二元論と言いつつも、ライプニッツの理解に基づくと陽がプラス1であるとすれば陰はマイナス1ではなくゼロであり、これは西洋的な悪の観念が存在しないことにつながるというのが印象的。2021/09/16

眉毛ごもら

3
易よく聞くしたまに繁華街による出没する易者さんとかいるよなと思いつつ購入。あんまり良く知らんかったので五経かーめちゃくちゃ格のある占い本だなと思いつつ。占いの方法はおまけ程度で成立と受容と儒教との間で解釈の捏ねくり回しをした歴史である。古い時代の書物だから時代が経つに連れ現状と合致しなくなるのを道教仏教の思想を混ぜ屁理屈を使い伝えてきたのは面白い。こういう長寿系の書物は受容史も大事だなとなる。さてこの本、単語や漢字文体のからして初版物凄く前の本か?!と見たら60年前の本でした馬王堆もまだの時代である。凄い2022/06/25

Go Extreme

1
易経の成立: 通説とその批判 易の発生基盤 経 左伝に見える易 彖と象 陰陽 繋辞 十翼の完成 易学の展開: 前漢の易 後漢の易学 王弼、それ以後 宋・明の易説 清朝の易学 筮法 易と中国人のものの考え方2021/10/20

ちり

1
“西洋的な二元論ではプラス1対マイナス1である。光と闇、神と悪魔、霊と肉、皆そうである。無限の天上的なものと、無限の地の下の地獄的なものというふうに、この地上を座標として相反する方向に対立する二元である。中国のこの二元、陰と陽はそうではない。陽を天とすると、地は底の地獄まで下りてはゆかない。まさに座標の軸、地そのものである。マイナスでなしに0である。ということは、闇、悪魔、肉に相当するものがないということ、西洋的な悪の観念がないということである”2021/10/08

アル

0
原著は1960年とのことで、言い切りの文体などに時代を感じる。 文献学的に論じた易経の各部分の成立時期考察について、かなり丁寧に解説しているが、実は読みすすめるのにかなり苦労した。 文庫なので通勤中に読んでいたが、ノートなど取りながら読むべき本だったかもしれない。 やはり面白いのは第二章で、解題にもあったが各時代の注釈を時代の空気と関連付けて特徴を指摘する内容は興味深い。 ライプニッツの陽を1、陰を0とした2進数的解釈を肯定的に紹介しているが、この解釈には陰は0ではない、という批判もあったように思う。2021/12/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18451227
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。