出版社内容情報
「観る将」という言葉が定着しました。将棋の細かな知識・技術はないけれど、棋士という人間の魅力にひかれ、温かく見守る人々が増えています。中高年にも若い女性にもファンが圧倒的に多いのが木村一基という棋士。40代を超えると棋力が落ちていくと言われる中、誰もがもうタイトル獲得は難しいだろうと思っていたその時に、まさにタイトルを46歳で初獲得したのです。
出世競争から脱落していくのがサラリーマンの世界。思うようにならないのが社会人の日常です。中高年が木村さんに共感し、応援しているのは、どこかで自分を投影できる人物だから、勝ち負けがはっきり出てしまう将棋というわかりやすい世界の人物だからなのです。
負けて泣き、勝って泣き、解説を担えば、ボケ・毒舌・ぼやき……、皆をひきこむサービス精神一杯の話を披露。「千駄ヶ谷の受け師」「将棋が強いただのおじさん」「おじおじ」「かじゅき」などのニックネームがつくのも人気の証です。
いかに将棋の世界を生き、史上最年長でタイトルを初獲得できたのか? 何を支えに試練を乗り越えているのか? そして何を信じているのか? いかに将棋とプライベートの世界を両立させているのか? など、今まで語られてこなかった興味深い内容は、ビジネスや自己啓発にも役に立つ一冊。
内容説明
百折不撓・勝負師の最強メンタリテイー。悔いは残さず、人と比べず、AIはたたき台。葛藤や挫折を乗り越えるメソッド。
目次
第1章 すべての経験をプラスに捉える
第2章 今取り組んでいることに全力を尽くす
第3章 人と比べない 比べなければ自分を見失わない
第4章 負けを受け入れる 恐怖心を受け止める
第5章 「ありがとう」を持ち続ける
第6章 自分の言葉を持つ 自分の特徴を知る
第7章 自分を律する それは相手に勝つというより自分に勝つため
著者等紹介
藤島淳[フジシマジュン]
ブランドア(株)クリエイティブ・ディレクター/代表取締役。1980年東京大学文学部英文科卒業。(株)電通入社後、コピーライターを経てクリエイティブ・ディレクター。クリエイティブ・ディレクターとして、ホンダ、花王、キリンビール等を担当。カンヌ等国際広告賞の審査員を多数経験。2008年から2013年まで上海電通赴任。2014年(株)電通を退社し、ブランドア(株)創設。2013年から上智大学で「広告論」講師。ブランディング・マーケティング、クリエイティブ関連の講演や企業、大学、地方での講義多数。大学生のマスコミ就活組織「アドリブ」創設者。(―社)データクレイドル、制作会社等顧問。信州大学広報アドバイザー
木村一基[キムラカズキ]
将棋棋士。1973年6月23日千葉県生まれ。(故)佐瀬勇次名誉九段門下。棋士番号は222。小学校6年生の時に6級で奨励会に入会。23歳で(公社)日本将棋連盟のプロ棋士となる。竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖・叡王の8大タイトル戦では大きな壁に阻まれてきたが、2019年9月、第60期王位戦で遂に王位のタイトルを獲得。7度目の挑戦で46歳での獲得は最年長記録でもあり、メディアなどでも取り上げられ、大きな話題となった。努力の人、面倒見のよい人、ユーモアのある人としても知られている。羽生九段とも長年研究会を共にし、多くの後輩の面倒を見、タイトル戦や催事などの解説は、絶妙のトークで将棋ファンに人気がある。将棋界では少数派の大卒棋士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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