出版社内容情報
榎本健一がくれたキューピー人形や、高倉健と江利チエミの結婚式の写真、さらには東郷青児が描いてくれた似顔絵まで……。女優の中村メイコさんの家には、数々の「宝物」があった。
しかし79歳の時、決断した。大切なモノを捨てよう──。
過去にとらわれる気持ちを断ち切らないかぎり、人生の最後を軽やかに生きることはできない。まず宝物を手放したメイコさんは、洋服や食器も次々に捨てはじめ、最終的にトラック7台分のモノを手放した。
モノを捨てるのは、誰だって寂しい。思い出が詰まった宝物ならなおさらだ。「断捨離」が世間でどれだけ流行っていたとしても、気が進まない人も多いはずだ。
メイコさんがたどり着いた結論は、「モノにはお別れ時」があるというもの。悲しいけれど、どんなモノでも天国に持っていくことはできない。だから、「仕方ないわね」と受け入れて、さよならをする。
'19年には骨折と入院を経験し、コロナ禍で女優業も思い通りにならない。そんななかでも明るく生きる喜劇役者が語る「生きるヒント」
内容説明
87歳で行き着いた「身軽で愉快な暮らし」。最後の片付けのコツ、健康との向き合い方、家族との距離感…。心がこんなに軽くなるなんて。
目次
第1部 ものを捨てたら、身軽な暮らしが待っていた(未練をハサミで断ち切る「別れの儀式」をしよう;捨てても消えない「形のない財産」 ほか)
第2部 頑張らない、我慢しない、気楽に日々を送るコツ(転倒、骨折して気づいた「怪我の功名」;家事を頑張りすぎてはいけません ほか)
第3部 大切な家族とも、距離をとって生きる(結婚五十年、夫婦が辿り着いた程よい距離感;目標は、夫を一日一回笑わせること ほか)
第4部 「老いの常識」にとらわれず、自由に死んでいく(「葬式女優」の理想の別れ方;たくさんの友達と過ごすより、一人が気楽 ほか)
著者等紹介
中村メイコ[ナカムラメイコ]
1934(昭和9)年5月、作家・中村正常の長女として東京に生まれる。二歳八ヵ月のとき映画『江戸っ子健ちゃん』のフクちゃん役でデビュー。以後、女優として映画、テレビ、舞台等で幅広く活躍。1957(昭和32)年、作曲家・神津善行と結婚。カンナ、ハヅキ、善之介の一男二女をもうけ、「神津ファミリー」としても親しまれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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