恋する平安京―コミック＆小説を楽しむビジュアルガイド

本郷 和人【監修】/夏江 まみ【イラスト】

講談社（2021/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 160p／高さ 19cm
• 商品コード 9784065247389
• NDC分類 210.36
• Cコード C1021

出版社内容情報

〈巻頭カラー〉
　京都市 ＶＳ 大内裏 ＭＡＰ
　平安京の内裏 鳥観図
　平安京オールスター１　後宮に暮らす貴族女性の世界
　平安京オールスター２　官庁で競う貴族男性の世界　　　　 　 　 　　
「あさきゆめみし」にみる 女性の装束と襲色目　　　　　
「あさきゆめみし」にみる 和歌に詠まれた日本の草花　　　
「陰陽師」にみる 平安京に響く楽の調べ　　　　　　　　
「あさきゆめみし」「陰陽師」にみる 男性の美＝舞の姿　

〈なるほど平安京１〉
　平安女性の正装　裳唐衣（十二単）解剖！
　長髪は女の命　平安女性〈髪〉スタイル集
　恋歌で知る　平安 恋の作法　　　　　　　　　　　
　宮中の四季を彩るイベントカレンダー（旧暦）　
　今昔観光案内１　平安京の風水と四神相応　　　　　　　　　　　

第１章　平安京の光　恋する都
　現代人も胸焦がす！ 平安ラブストーリー
　紫式部・和泉式部・藤原薬子・藤原高子・式子内親王・待賢門院（藤原璋子）
　・常盤御前・在原業平・藤原頼長・西行（佐藤義清）　　
　本郷先生の解説１　　　　　　　　　　　　　　　 　　　

〈なるほど平安京２〉
　日記文学にみる 恋歌の世界　　　　　　　　　　　　
　平安中期（１０世紀頃）の官位相当制　　　 　 　
「平安スター」６人の官位レース
　今昔観光案内２　王城守護の神社と寺院　　　　　　　　　 　 　　　　　　　　　　 　 　

第２章　平安京の闇　怨霊の都　
　除霊で解決！？　平安京あやしい事件簿
　系図１　平安初期＆末期の天皇家
　桓武天皇・早良親王・安倍晴明・菅原道真・平将門・崇徳上皇・安徳天皇　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　
　本郷先生の解説２　　　　　　　　　　　　　　　
　
〈なるほど平安京３〉
　娘たちが支えた藤原家の繁栄　　　　　　　　　
　系図２　藤原北家から見た天皇家の系譜　　
　年表　平安時代の光と闇　　　　　　　　　　　　

終章　その伝承　コミック＆小説ガイド　　
『あさきゆめみし』大和和紀　　　　　　　　　 　
『陰陽師』岡野玲子／夢枕獏・原作　　　　　 　　
『応天の門』灰原薬　　　　　　　　　　　　　 　　
『烏に単は似合わない』『烏は主を選ばない』松崎夏未／阿部智里・原作
　おすすめコミック １６作品　　　　　　　　　　　　　　　　　
　おすすめ小説 ２６作品　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

内容説明

『あさきゆめみし』『陰陽師』『応天の門』『烏に単は似合わない』…名作コミックの世界がより面白く＆深くわかる！

目次

第１章　平安京の光～恋の都（現代人も胸焦がす！平安ラブストーリー；本郷先生の解説１；日記文学に見る、華麗な恋歌の世界　ほか）
第２章　平安京の闇～怨霊の都（除霊で解決！？平安京あやしい事件簿；系図１　桓武天皇・早良親王／崇徳上皇・安徳天皇の系図；本郷先生の解説２　ほか）
終章　その伝承～コミック＆小説ガイド（『あさきゆめみし』大和和紀；『陰陽師』岡野玲子　夢枕獏／原作；『応天の門』灰原薬　ほか）

著者等紹介

本郷和人［ホンゴウカズト］
１９６０年、東京都に生まれる。歴史学者、博士（文学）。東京大学史料編纂所教授。漫画やアニメ、ドラマの時代考証にも携わり、日本史をわかりやすく、おもしろく解説してくれる第一人者である

夏江まみ［ナツエマミ］
東京都に生まれる。漫画家、イラストレーター。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科を卒業。２０１４年、コミック誌Ｎｅｍｕｋｉ＋で漫画家デビュー。ウエブサイト仏像ワールドにて「アキとジゼルのほとけ通信」を連載。仏教をテーマにした絵画を中心に制作。各地のギャラリーで個展も開催している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[たまきら]

マンガから平安時代に興味を持った人こそ楽しめる、とてもわかりやすい入門書です。巻末に色々な平安時代がテーマの書籍が紹介されているのもうれしい。ただ、私が好きだった格調が高いまま官能的な、牧美也子さんの源氏物語が紹介されてなくてちょっとがっかり。応天の門は、完結したものを早く読みたいな。

2023/01/30

[双海（ふたみ）]

学生時代から式子内親王の和歌が好き。「玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば…」の歌が有名。10歳で賀茂斎院として京都・賀茂神社の祭祀に奉仕。斎院とは、いわゆる巫女であり、清浄な未婚者でなければならなかった。10年後、病を理由にその任を解かれるまで彼女は恋を知らず、少女時代のほとんどを神に仕える孤独の中で過ごした。その後、斎院の任から離れ、藤原定家と出会う。式子32歳、定家19歳。古い歌や物語について語らううちに二人の距離は縮まっていき…。

2023/02/12

[はるぴ＠ありがたきハピネス]

「恋する平安京」ってタイトル微妙？だって第二章は「平安京の闇～怨霊の都」だもん。むしろ私は第二章のほうに興味があったのだけど。内容はサーッと全体を扱っているかんじで、入門編というか。若い女性向けなんだろうな。私はそれで充分面白いけど、物足りない人もいるだろう。カラーページのかさねの色目とか、和歌に詠まれた草花とかは、もうちょっと奮発してのせてほしいな、と思った。漫画は「あさきゆめみし」「陰陽師」「応天の門」をとくに推している様子。「応天の門」面白そう。「姫のためなら死ねる」、これ読んで買ってしまった。

2023/08/19

[aisu]

マンガ「応天の門」で解説書いてる本郷和人さん監修。解説も2頁(興味深い内容だけどたったの2頁)。早良親王の怨霊を紹介するならマンガ「阿・吽」も紹介してって思うがそれは載ってない。木原敏江もこの頃のものを割と描いていたと思うがそれも載っていない。一応マンガ、小説が幾つか紹介されているが…なんか…本全体に中途半端な感じが…。一応色々当時のことが紹介されている。カラー図解とか。

2022/05/15