ブルーバックス<br> 図解・天気予報入門―ゲリラ豪雨や巨大台風をどう予測するのか

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ブルーバックス
図解・天気予報入門―ゲリラ豪雨や巨大台風をどう予測するのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 280p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065246825
  • NDC分類 451.28
  • Cコード C0244

出版社内容情報

地球温暖化で強靭化する台風など異常気象現象が日本でも増えている今、生活や財産、生命を守るために重要である天気予報の重要性も高まっています。従来の天気図からわかる気象情報から、最新のコンピューターによる数理予報の技術まで、気象予報の話を中心に進めながら、気象現象の原理に迫ります。
本書では、社会活動および産業にとって必要かつ不可欠の情報となっている天気予報が、日々、テレビ、新聞、ネットなどのメディアを通じて報道・提供されているものの、実際の天気予報がどのような手段や手続きによって、作成され提供されているかについては意外に知られていないことから、その部分に踏み込んでわかりやすく解説します。さらに本書は、天気予測技術全般について、図やイラスト、写真を豊富に使って、理解しやすい工夫をしています。読者にとっては、天気予報を含む「気象予測技術」の全体像の話を読みながら、気象のあらゆる現象の原理への理解も深まることにつながります。また、適切な防災活動につながることも期待されます。著者の経験やエピソードも織り交ぜられ、気象のさまざまなことが理解できる1冊です。

前半では主に、広くなじみがある天気図により、気象のしくみを解説します。天気図の解析により予報官が予報する時代はほぼ終わりましたが、一般向けには気圧配置型による解説などまだまだ天気図を使った技術が使われています。
第1章は地球温暖化により強靭化した台風について、最近の例について詳しく解説し、第2章では、日本の天気予報の歴史を追います。平安時代の「野分」、鎌倉時代の「颱風」といった、気象レーダーも気象衛星も天気図もない時代の、台風による災害の実態にふれていきます。また、明治、昭和の頃の天気図や世界初の天気図なども紹介します。第3章では、アメダスなど、現在のさまざまな気象観測システムを、第4章では、統計的手法などの予報のさまざまな手法、予報技術や情報の出し方を取り上げます。第5章では、特徴的な天気図を例に気象現象を解説していきます。「移動性高気圧」「寒冷前線の通過」「西高東低」「帯状高気圧」……。聞き慣れているけど深くは理解していない言葉の意味が、わかるようになると思います。
後半では、現在天気予報の中心となっている、コンピューターによる「数値予報」について解説していきます。
第6章で数値予報とはなにかを物理法則を交えて、第7章では数値予報から利用しやすい言葉に置き換える「ガイダンス」について、第8章では最近用いられている手法「アンサンブル」について解説します。

内容説明

地球温暖化により年々増え続ける激甚災害。―備えるために重要な、気象予報を徹底解説。梅雨の末期に頻発するようになった、線状降水帯に伴う気象災害。年々増え続ける、地球温暖化で強大化する台風による大きな被害。よく出されるようになった特別警報。進化し続ける天気予報は、それらをどうやってとらえているのか。ふだんよく耳にする「爆弾低気圧」や「大気が不安定」といった天気予報用語はもちろん、大気をシミュレートする数値予報など、精度を増す最新の気象予報技術も理解できる一冊。

目次

前編 人による予報の時代―観測、気象の理解から予報へ(温暖化で強靭化する「台風」、多発する「線状降水帯」;気象台も気象レーダーもないころの気象災害;現在の大気を知る―さまざまな気象観測;天気図と人による天気予報)
後編 コンピュータによる予報の時代へ―数値予報とはなにか(大気をシミュレートする数値予報;数値予報を翻訳するガイダンス;天気予報のこれから)

著者等紹介

古川武彦[フルカワタケヒコ]
1940年生まれ。気象庁研修所高等部(現気象大学校)および東京理科大学物理学科卒業。理学博士。気象研究所主任研究官、気象庁予報課長、札幌管区気象台長、日本気象学会理事などを経て、現在「気象コンパス」代表者として気象に関する情報を発信。気象学会・航海学会会員。多数の著書や翻訳書がある

大木勇人[オオキハヤト]
1964年生まれ。千葉大学理学部物理学科卒業後、塾講師を2年、出版社で検定教科書の編集者として10年勤務した後、フリーに。教科書編集のほか、中学理科程度の知識を前提にした、誰でも読みやすい科学書を執筆、編集(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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