出版社内容情報
武将の通信簿とも言える『名将言行録』で「脳筋で無学」と評される尼崎藩主・青山幸利(よしとし)。ワケアリ牢人・戸ノ内兵庫が、時代遅れでブラック気質な幸利をできる藩主にプロデュース! 譜代大名・藩と江戸幕府の危機に対処していく凄腕コンサル物語。
四代将軍・家綱の世。戸ノ内兵庫は御三家水戸筋の訳ありな出自のため、幼い頃に命を狙われ、祖父母を目の前で斬殺されたトラウマから、刀を抜かない・人を斬らない主義だ。江戸のさる寺に居候中の兵庫は、藩士が居つかない尼崎藩のため、江戸での人材確保と尼崎での人材育成に関わることになる。
「恐れながら申し上げます」と言いつつも、恐れ知らずの兵庫の助言で、幸利も藩士たちも徐々に変わっていく。
そんななか、由井正雪の遺志を継ぐ一派が、江戸幕府転覆を狙って大坂城乗っ取りを計画。兵庫はその仲間と疑われ、厩番に身分を落とす。落雷により大坂城天守閣が炎上した日、大坂城に駆けつけた幸利は、一派に命を狙われる……。
内容説明
摂津国尼崎城主の青山幸利は、臣下に休みをとらせず、少しの贅沢も許さないパワハラな殿として知られていた。御三家水戸筋のワケアリ牢人・戸ノ内兵庫は、出仕者が居つかない尼崎のため、江戸での人材確保と領地での人材育成に関わる。ブラック大名を愛される殿にプロデュースできるのか?
著者等紹介
谷口雅美[タニグチマサミ]
神戸女学院大学卒業。「99のなみだ」「最後の一日」「99のありがとう」などの短編小説集に参加。2016年、第44回創作ラジオドラマ大賞に佳作入選し、翌年NHKラジオ「FMシアター」にて入選作『父が還る日』放送。2017年『大坂オナラ草紙』で第58回講談社児童文学新人賞佳作入選。2011年よりFM尼崎「8時だヨ!神さま仏さま」のアシスタントを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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