出版社内容情報
いじめ、ハラスメント、性暴力、ヘイトクライム、テロ、戦争、原爆、ジェノサイド……私たちの日常は、常に大小の「暴力」に曝されている。いったい何が暴力を起動させるのか――大江健三郎「政治少年死す」、大岡昇平「俘虜記」、柄谷行人「日本近代文学の起源」、武田泰淳「第一のボタン」、井伏鱒二「黒い雨」、奥泉光「石の来歴」、原民喜「夏の花」、ジョージ・オーウェル「1984年」、ジョナサン・リテル「慈しみの女神たち」など、内外の優れた文学に現れた「暴力」を緻密に追究することによって、闇に包まれたその根源へと迫っていく。群像新人賞評論部門優秀作を受賞しデビューした気鋭が真正面から挑む、力作評論!
内容説明
文学が描く“顔”から暴力発生の闇を抉る、気鋭の力作評論!
目次
第1部 暴力の発生(テロリストが、生まれる「セヴンティーン」「政治少年死す」試論;暴力の二つのボタン ジョージ・オーウェルと武田泰淳)
第2部 暴力の爪痕(日本近代文学の敗戦 「夏の花」と『黒い雨』;歪められた顔、奪われた言葉 「原爆乙女」をめぐって)
第3部 暴力の語り(二つのフィリピン戦 大岡昇平と奥泉光における死者の顔;虐殺の言語学『慈しみの女神たち』のナラティヴ)
著者等紹介
高原到[タカハライタル]
1968年、千葉県生まれ。京都大学文学部社会学科卒業。2015年、「ケセルの想像力」で第59回群像新人評論賞優秀作を受賞してデビュー。文芸誌を中心に旺盛な批評活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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