天路

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天路

  • リービ 英雄【著】
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  • 講談社(2021/08発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065243756
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

国と国、言葉と言葉の〈間〉を旅する作家がたどりついた、世界の臨界点。記憶と言葉が響きあう越境文学の達成。
アメリカを捨て日本に移り住んだ作家は、故国に残した母の死を抱えて中国の最果て、チベット高原へと赴く。
一千年の祈りの地でたどる、死と再生の旅。

30年前から日本に暮らすアメリカ国籍の「かれ」は、故国の母の死を受けいれられぬまま、漢民族の友人とともにチベット高原を旅する。「世界の屋上」と呼ばれるその土地は、一千年来、ひたすら生と死に思いをめぐらせてきた人々の文化が息づく場所だった。異質な言葉との出会いを通して、死と再生の旅を描く読売文学賞作家の最新連作小説。

・収録作「西の蔵の声」評より――
「喪失の痛みからの回復をこうやって異質な言葉との出会いを通して描くことができるというのは、ほんとにすごい。リービさんの名人芸」松浦理英子氏(群像2019年3月号創作合評)

「エクソフォニーをさまよい続ける作者の、母の死との対峙と開眼の瞬間が描かれている小説であり、非常に感銘を受けた」鴻巣友季子氏(同上)

「言語だけを携えて、作者は世界に立ち向かっていく。この作品は一人の人間の中に沸き起こる複数の言語と文化、過去と現在の共振として読まれるべきように思う」
――磯﨑憲一郎氏(朝日新聞2019年1月30日文芸時評)

内容説明

アメリカを捨て日本に移り住んだ作家は、故国に残した母の死を抱えて中国の最果て、チベット高原へと赴く。一千年の祈りの地でたどる、死と再生の旅。言葉と記憶が響きあう、越境文学の達成。国と国、言葉と言葉の“間”を旅する作家がたどりついた世界の臨界点。

著者等紹介

リービ英雄[リービヒデオ]
作家、日本文学研究者。1950年、カリフォルニア生まれ。少年時代を台湾、香港で過ごす。プリンストン大学とスタンフォード大学で日本文学の教鞭を執り、『万葉集』の英訳により全米図書賞を受賞。1989年から日本に定住。1987年、「群像」に「星条旗の聞こえない部屋」を発表し小説家としてデビュー。1992年に作品集『星条旗の聞こえない部屋』で野間文芸新人賞を受賞し、西洋人で初の日本文学作家として注目を浴びる。2005年『千々にくだけて』で大佛次郎賞、2009年『仮の水』で伊藤整文学賞、2016年『模範郷』で読売文学賞を受賞。法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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プル

13
全体は読みやすい文章のはずなのに…なんだろう、どこかほんのちょっとだけ理解ができないところもある。何を掴めばいいのかわからず読み進めていく。知らない場所なのに、頭の中で映像が広がる。日本人の感覚として、共感するところもあるけれど、私の経験値では理解できない部分と共存していてもおかしくないのに。でも、この文章中の空気感をゆっくり味わっていたい部分もあって、不思議な魅力を持つ本でした。2022/01/29

itokake

7
野間文芸賞。チベット旅行と、母への心象風景を書いた静かすぎる世界。アメリカ出身者が日本語でチベットを書いたことが、過大評価されてはいないか。チベットを題材にすると、どんなものも、それらしくなるチベットマジック。日本語、中国語、チベット語、英語と多言語が登場するが、語学センスに共感できないままだった。例えば、日本語を「島国の言葉」と繰り返すのはなぜか。チベットへ何度も足を運ぶ熱量と、チベット語への関心の薄さもアンバランス。日本語が上手なだけに目に付く温度差だった。エッセイに「文学」のラベルを貼っている感じ。2021/12/20

なおこっか

5
著者本人と思われる、太平洋の東の大陸出身の主人公は島国で暮らしながら、太平洋の西の大陸に何度か通い、漢民族の友人と共に天路を辿りチベットを目指す。各地の言語が渦巻き(西の大陸だけでも漢語とチベット語がある)、依って立つ処が高山病の時のように覚束ない。その覚束なさは、東の大陸に残してきた母(自身も移民)の「不在」、死にも関わる。欧州の家ならば隣に十字の墓があるものを、鳥葬の地では家、地面、道、空しかない風景を進みながら、心も何処か遠くへ行くような。その天路を五体投地の人々がゆく。2022/09/26

bookshelf_yt07

5
【あらすじ・感想】アメリカ国籍を持ち、日本に住む著者が訪れたチベット地域を書いた私小説のような話。私小説ようなというのは、一人称で書かれていないからだ。日本語で書かれているが、日本を島国と呼んだり、チベット文化に日本と共通点を見いだすのは、日本人に無い感覚だ。2022/03/17

読書一郎

3
アメリカ国籍を持ち、幼少を台湾で過ごし、現在は新宿に住む作家が、中国人の友人と自動車でチベットに向かう。広大で静謐な風景の中、亡くした母の記憶がよみがえる…友人に「ここ数年のベスト」と言われて読みました。正直そこまでは響かなかったのですが、なかなか他では読めない独特の雰囲気を持った小説でした。2022/02/21

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