講談社選書メチエ<br> 心はこうして創られる―「即興する脳」の心理学

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講談社選書メチエ
心はこうして創られる―「即興する脳」の心理学

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065241066
  • NDC分類 140
  • Cコード C0311

出版社内容情報



ニック・チェイター[ニック チェイター]
著・文・その他

高橋 達二[タカハシ タツジ]
解説/翻訳

長谷川 珈[ハセガワ コウ]
解説/翻訳

内容説明

無意識の思考、深層心理、内的世界…そんなものは存在しない。記憶の中の光景も、政治的信念も、あの人を見た時のときめきも、すべては脳の即興=瞬間的にでっち上げているものだった!最新の神経科学や認知心理学研究による常識を揺るがすような実験結果の数々で私たちの「心」の理解を刷新する、超刺激的論考!

目次

文学の深さ、心の浅さ
第1部 心の深みという錯覚(でっち上げる力;現実という実感;インチキの解剖学;移り気な想像力;感情の創作;選んだ理由の捏造)
第2部 即興が「心」を創る(思考のサイクル;意識の経路の狭さ;無意識的思考という神話;意識の境界;原理ではなく前例;知性の秘密)
自分を創り直す

著者等紹介

チェイター,ニック[チェイター,ニック] [Chater,Nick]
ウォーリック大学経営大学院教授。同大学行動科学グループを設立。英国行動インサイト・チーム(通称ナッジ・ユニット)諮問委員。英国気候変動委員会メンバー、認知科学協会フェロー、英国学士院フェロー。ディシジョン・テクノロジー社共同創業者

高橋達二[タカハシタツジ]
1978年、秋田県に生まれる。東京大学教養学部卒業。神戸大学大学院博士後期課程修了。博士(理学)。専門は計算論的認知科学。ロンドン大学およびパリ第八大学EPHE訪問研究員、ドワンゴ人工知能研究所マネジャー、東京大学大学院特任研究員などを経て、東京電機大学教授、理化学研究所AIP客員研究員

長谷川珈[ハセガワコウ]
1977年、千葉県に生まれる。東京大学文学部卒業。翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

68
脳科学が扱う領域に些か興味があり、関連する書物などを手にしてきた。本書はそんな自分にとって、実感することのできる脳科学の真実に最も近い見方を提供してくれている。曰く、「無意識の思考、深層心理、内的世界……そんなものは存在しない。記憶の中の光景も政治的信念も」すべては脳が瞬間的に創り上げているもの。一連の物語と思っているものはすべて、脳により、そう思わされている。本書の主張をまとめればそんなところに落ち着く。それを実証する心理学的実験の一つが、脳が瞬間瞬間に認識できる範囲は極限られていて、風景でも文章でも、2022/12/21

ニッポニア

67
心とは、簡単に使っていますが、定義するのは難しそうです。以下メモ。トルストイの小説、キャラクターを如何様にも読めること自体、小説の本文にも答えがないことの証。文脈の重要性は想像を超える、近くにまつわる普遍的特徴の一つ。左脳の解釈者が、私たちが考えたり感じたりするその瞬間にその思考や感情を構築している。即興が心を創る。脳が従事している複雑な計算についての自覚は一切ない。過去の記憶の痕跡を現在の入力へと対応付けして意味を重ねつけることを柔軟に行なっている。2024/07/22

harass

55
youtube「ゆる言語学ラジオ」で紹介されていたのが、kindke unlimited に入っていて、読む。原題「Mind is flat」心の深さといわれるものを、知覚心理学や人工知能、脳科学から徹底敵に否定していく。人間の知覚、精神、感情自体は不完全極まりないのだが、経験や記憶から脳が即興的に補っているだけとする。深み自体がないのだと。これまで直感的に常識的に感じて考えられていたこととは異なるのだが、非常に説得力に感心していた。フロイト理論などの完全否定に納得。あまりの内容にどうレビュを書くべきか。2024/06/16

ジョンノレン

54
脳は現在の課題に対処するため解釈という名のでっち上げを多用することで、断片的でスカスカの情報から全体感らしきものを構築、そして心に深層はなくフラットな表層でのやり取りに収斂するとの主張。トルストイのアンナ・カレーニナ絡みの情報のスカスカさの話は思わず納得してしまったが、根拠を示していく脳機能の解説等に斬新さはなくクールに割り切り過ぎな感じも。知覚と脳のみで人体ネットワークへの考察もない。ただ現実生活を振り返るとよりシンプルに考えることは悪くないなと。他方で見えていない部分に一顧も必要なんだろうなあ。 2025/05/02

yutaro sata

37
人間と、物語るということの近さ、創造行為との近さを感じる読書体験だった。 心に深みがあるというのは幻想で、過去の記憶を材料に、その場その場で即興的に物語を、あるいは感情をも上手に、人間に一貫性のあるように作り上げていくのが人間なのだ、という話は、人間理解をまた一段違う場所へと導いてくれる。 どうしても世界に意味を見ずにいられないのも、それは脳自体がそういう仕事を果たしているからなのだということが分かる。2023/05/31

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