出版社内容情報
マンガで読む「おもしろくてわかりやすい」中国の思想シリーズ第二弾!
乱世の春秋戦国時代に、超然として心穏やかに自由に生きることを説いた荘子と老子の思想が、現代人の閉塞した心に突き刺さる!
内容説明
争奪と興亡に明け暮れ、誰もが生き残りに汲々としていた春秋戦国時代。そんな時代に周囲に流されず、超然として心穏やかに生きることを説いた老子と荘子の思想は、現代人にとっても示唆に富んだ魅力的なものである。老荘の思想をマンガでわかりやすく再現、世界各国で翻訳され好評を博したベストセラー。
目次
荘子(荘子の読み方;〓と亀;雀のあざけり;恵子のでっかいひょうたん;宋人の特効薬;役に立たないゴンズイの木 ほか)
老子(老子の読み方;道;徳;諸子、老子を語る)
著者等紹介
蔡志忠[サイシチュウ]
1948年、台湾生まれ。テレビ美術等を担当したのち、新聞、雑誌に漫画を描き始める。『老子』『荘子』『論語』『史記』など、中国古典を漫画化した作品はいずれもベストセラーとなり、世界各国で翻訳されている。1985年に、中華民国の全国十大傑出青年に選ばれたほか、対台湾教育功奨、世界新聞伝播奨などの賞を受賞している
和田武司[ワダタケシ]
1933年、東京都生まれ。東京都立大学を卒業。拓殖大学外国語学部教授を経て、同大学名誉教授
野末陳平[ノズエチンペイ]
1932年、静岡県生まれ。早稲田大学東洋哲学科を卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
G❗️襄
6
『老子』中国古代哲学者、道教の始祖とされている。が、実在したかは不明、謎の存在。道家の人々の集約された思想体系とも云われ、上下二篇は道編と徳編をなし『道徳経』とも云われる。「無為自然」「柔弱謙下」は自然の法則に行為規範の道を見い出し、倫理人徳を高めよと説く。荘子は自然との調和を勧め、相対的で柔軟な思考が人為束縛から解放し、心の自由に辿り着くとした。マンガ版で分かり易いようだが、その実そうとも言い難い。安易なアプローチは結実は難しい。後学に繋げるべし。2024/12/03
デニーロ88
2
×絵苦が手で、内容も分かりにくかった。2024/03/30
issy
0
自然であることを良しとする老荘思想。老子の教えは無欲を尊び弱いものこそ強いとし水のような生き方を良しとする一方で荘子は自然と自由を重んじつつもう少し臨機応変というかその時々の状況に応じて硬軟使い分けてうまく生きていこうという雰囲気があるように感じた。荘子は実在らしいが老子は実在が怪しく「自然」「道」「無用の用」などの思想を「老子」という人物が説いたという設定で誰かが書にまとめたのではないかという話。「理想の政治とは民が為政者の功績に気づかず自然に暮らせるような無為の治である」そうだったら良いのにねホント。2025/03/29
暗愚
0
マンガということで イメージがしやすいものであり、 活字ビッシリでは無いので マンガを読む人のからの移行はしやすいのではないでしょうか
Kaori Satoh
0
孔子黒森林に遊ぶ、の八つの欠点が自分にも結構当てはまるのではないかとドキッとした。哲学書は馴染みがなかったけど、漫画だったのでなんとか読めて、触れることができたのはよかった。2024/01/06