講談社学術文庫<br> 憲法と国家の理論

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講談社学術文庫
憲法と国家の理論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 424p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065238264
  • NDC分類 323.01
  • Cコード C0132

出版社内容情報

偉大なる憲法学者・清宮四郎(1898-1989年)、初の文庫版にして、重要論文を収録したアンソロジー。
宮沢俊義(1899-1976年)とともに戦後日本の憲法学を主導し、その屋台骨を作った清宮四郎は、東京帝国大学を卒業したあとヨーロッパに留学し、オーストリアの公法学者ハンス・ケルゼン(1881-1973年)の講義に接しました。これを機に、広い領域に及ぶ関心と深い学識に裏打ちされた独自の理論を紡ぎ始めた清宮は、京城帝国大学、東北帝国大学などで教鞭を執ったほか、1958年には我妻榮、宮沢俊義、大内兵衛らと憲法問題研究会を組織し、憲法に関する啓蒙活動に注力したことでも知られています。
しかし、宮沢とは異なり、一般向けの著作を多く残さなかった清宮の名は、専門家を除けば、ケルゼンの『一般国家学』(1925年)の訳者として知られているのが実情でしょう。日本の憲法学の厚みと深みに接する機会がない現状は、理想とは程遠いと言わざるをえません。
本書は、そうした状況を打破するべく、東北大学で清宮の薫陶を受けた樋口陽一氏が、清宮が残した二冊の論文集『国家作用の理論』(1968年)と『憲法の理論』(1969年)から重要な論文を精選し、刊行するものです。憲法とは何か、国家とは何か――その重要な問いに答えるために、過去の思想家に遡り、最先端の知見と照らし合わせつつ根源に迫っていく筆致は、他の誰にも真似できない凄みを感じさせます。美濃部達吉(1873-1948年)とケルゼンという二人の師、そして宮沢という友の思い出を語った貴重な記録「私の憲法学の二師・一友」を併載し、樋口氏による懇切な「解説」を収録しました。
文字どおり「決定版」となるアンソロジーを、佐々木惣一『立憲非立憲』、尾高朝雄『国民主権と天皇制』、恒藤恭『憲法問題』に続く、学術文庫・憲法シリーズの1冊として、満を持してお届けいたします。

[本書の内容]
 I 日本国憲法の思想と原理
権力分立制序説
日本国憲法とロックの政治思想
憲法の法的特質
憲法の前文
国民主権と天皇制
天皇の行為の性質
数と理
多数決の前提条件
わが憲法上の解散
憲法の変遷について

 II 憲法理論の基礎
法の定立、適用、執行
違法の後法
憲法改正作用
ブルクハルトの組織法・行態法論

 III 憲法学の二師・一友
私の憲法学の二師・一友

解 説(樋口陽一)

内容説明

清宮四郎(一八九八‐一九八九年)は、美濃部達吉とハンス・ケルゼンの教えを受けたあと、東北大学などで教壇に立った。宮沢俊義とともに戦後憲法学をリードした偉大な碩学の仕事は、今こそ再読の価値がある。本書は著者の薫陶を受けた樋口陽一氏が師の業績から重要な文章を精選し、重厚な解説を付した初の文庫版にして最善のアンソロジーである。

目次

1 日本国憲法の思想と原理(権力分立制序説;日本国憲法とロックの政治思想;憲法の法的特質;憲法の前文;国民主権と天皇制;天王の行為の性質;数と理;多数決の前提条件;わが憲法上の解散;憲法の変遷について)
2 憲法理論の基礎(法の定立、適用、執行;違法の後法;憲法改正作用;ブルクハントの組織法・行態法論)
3 憲法学の二師・一友(私の憲法学の二師・一友)

著者等紹介

清宮四郎[キヨミヤシロウ]
1898‐1989年。憲法学者。東京帝国大学で美濃部達吉に学び、京城帝国大学教授、東北(帝国)大学教授を歴任。我妻榮、宮沢俊義、大内兵衛らと憲法問題研究会を組織。東北大学名誉教授、日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nagoyan

13
優。美濃部門下。宮澤と戦後憲法学会をリードした清宮四郎の文庫版論文選。清宮門下の樋口の解説付き。清宮の戦前の基礎理論。戦後の政治状況を意識した解釈論。いずれもその時代を噛み締めながら読まれるべきであろう。そう読むと、スリリングでもある。2023/01/31

Ohe Hiroyuki

2
本書は大きく戦後に書かれ、日本国憲法を護持し、立憲主義を守るというトーンで書かれた前半と、ケルゼンなどいわゆるウィーン学派の議論を参酌しながら、法秩序について論じる後半とに分かれている。▼清宮四郎をもってしても大日本帝國憲法「73条の適用の限界を超えることであって、法理論上同条によってその合法性を根拠づけることはできない」としている。では、なぜ改正ができたか。それは「国民主権主義、基本的人権尊重主義及び平和主義」が普遍の原理だからであるという。▼すなわち、日本国憲法は究極的には思想戦なのである。2021/08/15

うんとこしょ

1
この本に収められた清宮四郎の文章は、該博な西洋の法思想・政治思想に裏打ちされているがゆえに、読んでいてめまいがしてくる瞬間がある。とはいえ、戦後に書かれた文章は比較的に読みやすい。難しいのは、戦前の文章だ。なぜそういった議論を清宮はしているのか、といった解説を編者にはしてほしかった(これは求めすぎだろうか)。書かれた当時の歴史に清宮の議論を一旦は埋め込まないと、この浩瀚で粘り強い清宮の論証が持つポレミカルな奥行きが、門外漢のじぶんにはうまくつかめない。2021/07/05

Go Extreme

1
日本国憲法の思想と原理:権力分立制序説 日本国憲法とロックの政治思想 憲法の法的特質 憲法の前文 国民主権と天皇制 天皇の行為の性質 数と理 多数決の前提条件 わが憲法上の解散 憲法の変遷について 憲法理論の基礎: 法の定立、適用、執行 違法の後法 憲法改正作用 ブルクハルトの組織法・行態法論 憲法学の二師・一友 私の憲法学の二師・一友2021/07/06

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