講談社文庫<br> 地球にちりばめられて

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講談社文庫
地球にちりばめられて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065238158
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



多和田 葉子[タワダ ヨウコ]
著・文・その他

内容説明

留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、大陸で生き抜くため、独自の言語“パンスカ”をつくり出した。テレビに出演したHirukoを観て、言語学を研究する青年クヌートは放送局に電話をかける。意気投合したふたりは、世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を探す旅に出る。

著者等紹介

多和田葉子[タワダヨウコ]
1960年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルグ大学大学院修士課程修了。チューリッヒ大学博士課程修了。’82年よりドイツに在住し、日本語とドイツ語で作品を手がける。’91年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、’93年『犬婿入り』で芥川賞、2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、’02年『球形時間』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、’03年『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、’05年にゲーテ・メダル、’11年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞、’13年『雲をつかむ話』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。’16年にドイツのクライスト賞、’18年『献灯使』で全米図書賞(翻訳文学部門)、’20年朝日賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ふう

86
この物語の中では、わたしたちの国は地球から消えてしまっているようです。その原因が何なのかは書かれていません。北欧に留学していたHirukoは帰る国を失い、移民として暮らすことになります。彼女が同じ母国語を話す人物を探して、共感した若者たちと旅に出るのですが、若者たちの共感の理由は様々。国境を越えるように人種や性を超え、夫々の探し物を求めて旅をします。若者たちのおおらかさと、ちりばめられて消えるのではなく、そこで輝き出すたくましさがいいですね。Hirukoの考え出した言葉、感覚も新鮮ですてきです。2022/12/18

しいたけ

81
我らが国にとんでもないことが起き、無くなったもよう。島国根性などと揶揄されても本当の意味では飲み込めていないのだが、Hirukoがアイデンティティを探す旅は新鮮な視点に満ちている。言語、文化、国境、性、母子がイマジネーションの世界を泳ぐように提示され、楽しく美しい比喩が私の脳を運動させる。章ごとにそれぞれの登場人物の来し方を知る。その人物が思うことが、別視点の章を通すとまた違った意味合いを見せる。『雪の練習生』でも感じたが、グローバルな作者ゆえ閉塞感がない。なのにしっとりと湿度を感じさせるところが好きだ。2022/12/03

はっせー

78
言語について考えたい人におすすめしたい本になっている!この本の感想は難しい。面白いという言葉1つでは表すことができない深みや味わいに溢れている。地球温暖化が進んだ地球。おそらく日本が消滅している。そんな世の中において北欧に住むhiruko。hirukoは同じ母語を話す人を探している。言語学を勉強するクヌートはhirokoと出会い、旅をすることになる。んー深いし展開も独特。自分の想像のさきに行けそうな本になっている!2024/01/08

はにこ

72
あんまり読んだことのないジャンルの本だった。失われた母国語を話す人を探す旅に出るヒルコとその志に付き添う人々。その人々の冒険譚か?元日本人と思われるヒルコやスサノオって何歳なの?日本が無くなったという情報が全然ヨーロッパに伝わってないのは何故?分からない設定も沢山あったから何か不思議。2023/08/13

さぜん

64
初多和田作品。全米図書賞最終候補作。母国、言語、移民とまさに今注目されるテーマだが、物語の中に落とし込むのは難しい。自分の母語を探すHirukoの旅が物語の核。言語はその国の歴史と文化を表現する。外国語を習得すれば交流が生まれ他国での生活も可能だ。だが、母国語を忘れ失うことは決してない。その人を形成するのは言語だからだ。独特の世界観とつかみどころのない登場人物達にのめりこむことはできなかったが、ここまで母国語について考えさせられたことはなく、新鮮だった。ラストに皆が顔を揃える場面は舞台を観ているかのよう。2023/03/26

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