出版社内容情報
あのとき、僕は何を見てしまったのか?
兄の急死に不審を抱いた医学生・翔二は、元予備校講師・占部の協力を得て事件の真相を追う。
「ね、遊んでよ」……謎の言葉とともに残忍な犯行を重ねる殺人者の正体は?
翔二の心に封印されてきた幼い日の記憶の、恐るべき真実とは?
「館」シリーズと並ぶ人気シリーズの第三弾、新装改訂版でここに。
内容説明
兄の急死に不審を抱いた医学生・翔二は、元予備校講師・占部の協力を得て事件の真相を追う。「ね、遊んでよ」…謎の言葉とともに残忍な犯行を重ねる殺人者の正体は?翔二の心に封印されてきた幼い日の記憶の、恐るべき事実とは?「館」シリーズと並ぶ人気シリーズの第三弾、新装改訂版でここに。
著者等紹介
綾辻行人[アヤツジユキト]
1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院修了。’87年に『十角館の殺人』で作家デビュー、“新本格ムーヴメント”の嚆矢となる。’92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。“館シリーズ”と呼ばれる一連の長編は現代本格ミステリを牽引し、累計500万部を超える人気シリーズとなった。’18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナルピーチ
165
囁きシリーズ3作目。“緋色”と“暗闇”の独特な世界感に比べ、王道テイストの作風に囁きシリーズの型をはめ込んだ本作。前2作との共通の世界感である事を強調し、シリーズのテーマと言うべきその“囁き”が行間で異様な雰囲気を作り出し、仄暗い不気味さを演出してくれた。犯人も意外性のある人物で、その犯行動機は狂気じみた感覚に囚われてしまった様に見えた。そしてあとがきでは、シリーズ4作目について触れられていた。幻の4作目はあるのか?!期待を込めて、その刊行を待つこととする。2021/12/25
たぬ
49
☆4.5 いつだって楽しませてくれる綾辻作品はこれで15冊目。今回も安定の面白さでした。実は死んでなかった? 遺族が復讐して回ってる? まさか祟りとかそんなんじゃないよね? などなどあれこれ想像しながら読みました。犯人に仰天&15年前の真相が悲しい。追い詰められたお母さんの気持ちを考えるととてもつらいな。2022/05/20
坂城 弥生
49
兄は自殺だったのか…??2021/12/23
綾@新潮部
37
囁きシリーズ3作目。やっぱり囁きの部分のフォントと言葉が怖い。それでも、前2作よりは恐怖心が少ないまま、スラスラと読むことができた。今回もまた犯人を当てることはできなかったし、途中で変に納得してしまっていた自分がいる……。なんでこう幼い頃の記憶が絡んでくると怖いんだろうか。記憶があいまいな頃の出来事だからなのか。館シリーズも好きだけど、やっぱり囁きシリーズも好き。2021/10/30
mintia
37
犯人を推理しながら読んだのですが、全く外していました。物語にひきこまれ、サクサクと読むことができた。2021/10/29