講談社文庫 Ｃｏｃｏｏｎ〈５〉瑠璃の浄土

夏原 エヰジ【著】

講談社（2021/08発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 352p／高さ 15cm
• 商品コード 9784065235270
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

鬼斬り花魁ファンタジーシリーズ、最終巻！

義理の兄・惣之丞の目的は、差別撤廃にあった。そのため、惣之丞は己のすべてを賭けて平将門をよみがえらせようとする。惣之丞のやり方が許せない一方、「差別撤廃」という言葉に瑠璃の心は揺れる。瑠璃の過去と龍神たちの秘密が明らかになり、最強の鬼との決戦を迎える、シリーズ最終巻。

内容説明

かつて国家反逆の罪を着せられ、非業の死を遂げた平将門。朝廷と鳩飼いは権力を己のものにするため、怨念の塊となった彼を呼び覚ます計画を立てた。江戸を守るため、幕府を守るため、瑠璃はある決断を下す。しかしそれは、彼女の愛するものすべてと引き換えにする、悲しい決断だった。大人気シリーズ完結！

著者等紹介

夏原エヰジ［ナツバラエイジ］
１９９１年千葉県生まれ。上智大学法学部卒業。２０１７年に第１３回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞した『Ｃｏｃｏｏｎ―修羅の目覚め―』でいきなりシリーズ化が決定（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[あっか]

シリーズ完結巻。いよいよ惣之丞＆平将門との全面対決。普段はのんびり磊落な妖たちも総勢で瑠璃を守るべくそれぞれに戦うところが胸熱。期待通りの展開ではあるけれど、惣之丞と朱崎の最期場面はウルッと来ました。瑠璃の最後の花魁道中はとても美しかったです。自由になれて良かった…みんなそれぞれ素敵な未来を掴んだんですね。後書きに誕生秘話や今後のシリーズ展開で楽しみなことがあり、文庫化待ちしていて良かった！もしかして舞台は島原になったりするのかな！？

2021/08/27

[九月猫]

シリーズ5作目にして完結。 下手に長引かせずに5巻くらいでサクッと終わってよかったと思う。 ちょっと駆け足というか、飛雷との決着なんかは雑だなぁと思わなくもない。というかシリーズ通して雑なところは多かった気がするけれど、新人作家さんだもん、これからだよね。　 ラスト近くの炎には泣かされた。猫好きにこれは……泣く（中身は龍だけど）。 エピローグがよかった。双子が幸せそうでよかった。とくに豊二郎とひまりにはホッとした。栄二郎は瑠璃について行くのかもと思っていたのだけども。　※単行本で読了。間違えて文庫で登録。

2020/11/08

[きょん]

シリーズ完結巻。壮絶な戦いだったけど、その中でも相互理解や和解、昇華など救いになる部分があって良かった。外伝が出るそうなので楽しみ。

2021/09/24

[デジ姫]

兄との壮絶な戦いも最後の最後で互いを理解できるようになりウルウルでした。惣之丞死なないで～生き返って～と願った事か。花魁道中での歌いながらの剣舞、美しかったでしょうね～ アニメでもいいから映像で見たいと思いました。裏表紙にはシリーズ完結の文字を見て寂しかったのですがあとがきには外伝も出るし新シリーズがあると嬉しいお知らせに歓喜。

2021/09/03

[ざるめ]

は～凄まじい戦いじゃった(;゜゜)決着はついたものの、何もかもが上手くいったわけではなく…(T0T)でも瑠璃の強さと美しさは続くのね(^^)

2022/02/25