出版社内容情報
江戸の芝居見物は家族総出で1日がかり。その隙をつく「芝居泥棒」が横行しだした。月也と沙耶の出番は?──書下ろし時代小説!(後送)
内容説明
最近、芝居を観に行っている隙に盗みに入る泥棒が出没しているらしい。特に水茶屋の女や芸者の小物が狙われている。しかも売れっ子のものばかり。奉行から指令を受け、月也は小茶屋で、沙耶は音吉たちと芝居茶屋で前泊することに。そして「泥棒市」なる怪情報まで耳に入り…。絶好調書下ろし時代小説。
著者等紹介
神楽坂淳[カグラザカアツシ]
1966年広島県生まれ。作家であり漫画原作者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
82
今回は二話とも義賊っぽいストーリーでした。二人の子供、見たいな。2022/03/21
kei302
63
沙耶の人徳か。盗賊が人生相談に。ちょっとマンネリ気味だったけど、今回は2話とも面白かった。 手柄をことさら狙うこともないし、出世も望まない。ぼんくらですね。何か問題でも?2021/06/28
Nyah
50
最近、芝居を観に行っている間の留守宅に入る泥棒が増えているらしい。(芝居が長時間の為、芝居茶屋に泊まりがけで行くため)。芸者の音吉も縁起棚に飾っていたものを盗まれた。沙耶は何とかしてくれと言われ、音吉達と芝居茶屋に泊まりに行き、調べる。/ 盗賊団から足抜けしたい女。盗賊の首領である夫を死罪にはしたくない(ある程度の額以上は死刑)、娘を盗賊にしたくないと。この難問に沙耶と月也は‥。/ 出世に興味がない人がいい月也としっかり者の沙耶。今回も仲良しでした。2022/08/26
nemuro
48
ちょうど坂井希久子の〈居酒屋ぜんや〉シリーズ全10巻を読み終える頃に遭遇。そうかそうか。勝手に後継シリーズと位置付けつつ堪能。惜しくも第10巻である。巻末に「本書は文庫書下ろし作品」とあって「2021年5月14 日 第1刷発行」。最終巻とか完結編の文字は見当たらず、案外夏頃にでも続編がソッと書店に並ぶのかもしれない(というか、並ぶと嬉しい)。月也と沙耶、夫婦同心の活躍を中心に軽めなタッチで描かれている本シリーズではあるが、随所に江戸の風俗と文化が垣間見えて愉しい。コミック版もあるようでちょっと気にはなる。2022/02/19
らび
34
事件解決の為にしっかり固めてから叩く。というかその人材が沙耶の周りに沢山いる、やっぱり人徳なんでしょうね。用意周到なのでほんの数行で一件落着。いつものことだしこれはこれでいい。かなり久々に月也の同心姿が表紙に戻ってきましたね。巻末のキャラ達登場で与力の伊藤がこんなにイケメンだったと知る。。そして牡丹が可愛い☆2021/07/04