講談社文庫<br> 深い河(ディープ・リバー) (新装版)

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講談社文庫
深い河(ディープ・リバー) (新装版)

  • 遠藤 周作【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065234488
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



遠藤 周作[エンドウ シュウサク]
著・文・その他

内容説明

喪失感をそれぞれに抱え、インドへの旅をともにする人々。生と死、善と悪が共存する混沌とした世界で、生きるもののすべてを受け止め包み込み、母なる河ガンジスは流れていく。本当の愛。それぞれの信じる神。生きること、生かされていることの意味。読む者の心に深く問いかける、第35回毎日芸術賞受賞作。

著者等紹介

遠藤周作[エンドウシュウサク]
1923年東京都生まれ。’48年慶應義塾大学文学部仏文科卒業。’50年カトリック留学生として、戦後日本人初めての渡仏、リヨン大に学ぶ。’55年『白い人』で第33回芥川賞受賞。’58年『海と毒薬』で新潮社文学賞・毎日出版文化賞、’66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞、’80年『侍』で野間文芸賞、’94年『深い河』で毎日芸術賞を受賞。また狐狸庵山人の別号をもち、「ぐうたら」シリーズでユーモア作家としても一世を風靡する。’85年~’89年日本ペンクラブ会長。’95年文化勲章受章。’96年9月、73歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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アキ

117
遠藤周作70歳の時に刊行された文庫本の新装版。表紙の彫刻は、スギサキマサノリ「祈る人」。著者の晩年に、宗教的なものとは何か、祈るとはどういう行為かについて書かれた小説。リヨンに留学し、キリスト教への違和感と異端な考えからインドへ行った神父の大津は、著者と重なる。大学時代に同級生で、彼を翻弄した過去を持つ成瀬美津子を軸に、妻に先立たれ「必ず生まれ変わるから、わたしを見つけて」と言われた磯辺の人生を冒頭に置いて、ミステリー仕立てに、ガンジス河の最後に収斂していく。併せて死後刊行された「深い河日記」も読んだ。2023/09/17

molysk

73
自分の生まれ変わりを探してほしい。死別した妻の願いに導かれた初老の男。過去の自らの放埓に、償いを求める女。それぞれの思いを抱いて、深い河ガンジスに人は集う。富めるも貧しきも、来世を信じて。そして、河のほとりで行き倒れた人を背負う男を、女は知っていた――。転生は東洋的思想で、本来はキリスト教とは相容れない。日本におけるキリスト教を終生の課題とした遠藤は、ガンジスで輪廻を信じる人と、イエスの復活を信じた弟子たちに、通じるものを感じたのではないか。現世における罪は清められて、新しい生に生まれ変わるのだと。2023/06/18

yomineko@ヴィタリにゃん

72
聖なるガンジス河。死者の生まれ変わりが信じられているインドで妻の生まれ変わりを探す磯辺。大津に酷い目に遭わされたという美津子だが彼女は彼を蔑み弄ぶ。死者の画像を撮ろうとする三條に怒りを覚える。インディラ・ガンジー首相が暗殺された1984年の話。2023/04/14

がらくたどん

67
読書会の課題。妻を亡くした初老の男性・戦時の記憶に苦しんで死んだ戦友を弔いたい老人・自分を支えてくれた動物達への想いを整理したい童話作家・朴訥なキリスト教徒の青年を故意に傷つけた記憶に苛立つ人生の渇きを抱えた女性。心に空洞を持つ彼らが参加したインドツアーの日々に、女性に振られた後結局一神教の流儀に馴染めず放浪の末ガンジスで貧しいヒンドゥー教の死者を弔う青年の生き様が絡む。それぞれの「信じたい心」を持った多様な人々を抱えて流れる深く広いガンジスのイメージはキリスト教との距離感に悩んだ筆者の到達点なのだろう 2025/01/29

はっせー

59
読書会の課題本であったため読んでみた。言葉にするのがこんなにも難しいのかと痛感した作品であった!過去に傷を抱えた登場人物たちがインドへ旅行する話。話の中には宗教論なども含まれているためなかなか難しい。そして抽象度が高いためなおさら著者が伝えたいことが見つけにくい。一言でこういう作品だと形容することができない。悩ましい作品である。だが言葉にできない先には深くて豊潤な世界がある気がしてならない。再読したい作品である。2024/06/23

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